2022年秋冬新作ダウンジャケットを一堂に集めた「ユニクロ」展示会で試着ルポ。バラエティ豊かな10型のダウンを吟味して、「暖かさ」順に10段階で評価してみた。これで、店頭やオンラインで迷うことなく即決できる!
グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」は、まさに2022年秋冬シーズンの佳境。通常展開されているレギュラーラインの最終デリバリーが整った。
そこで今回の試着ルポでは、プレスルームで選んだ10型のダウンジャケット(中綿入りを含む)を吟味。全10モデルの保温力を、10段階のレベル順でわかりやすく並べてみた。これは購入の参考になる!
松本雄司:お店では商品量に尻込みしてしまいます。ダウンジャケットも欲しいですが、その前にダウン購入のためのガイドブックが欲しいところです。
これは時間のない大人男子の一般的感想だろう。全世界の多種多様なニーズと趣味趣向に対応する膨大な商品バリエーションを前にすると、確固たる決断力がないと購入まで至ることができないのだ。
言わば、これはダウンの沼。
高品質過ぎてどれを買ってもそれなりの正解になってしまうため、本企画では軸を「暖かさ」に特化する。さあ、ダウン10品目の試着ルポ、スタート!
Lv.1
ウルトラライトダウンベスト
(ワイドキルト) ¥4,990
あたたかさ ★☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ブラック・ベージュ・イエロー・グリーン・ブルーの5色展開で、イエローが他のダウンでは揃わない特異色として異彩を放っている。
ポケッタブルでコンパクトに収納可能。サイズはXSから4XLまで(XS・XXL・3XL・4XLはオンラインストアのみでの取り扱い)。これ以降、すべてのレギュラーラインの商品がこのサイズレンジとなる。
Lv.2
ヒートテックウォームパデッドジャケット
(※中綿入り)¥5,990
あたたかさ ★★☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
アンダーウェアや極暖パンツなど、ケミカルなヒートテックの保温力に慣れている大人男子は、ダウンのナチュラルな暖かみよりもこちらが好みかも。
ブラック・ブラウン・オリーブの3色展開で、オリーブはトレンドにズバリの色合い。
Lv.3
リサイクルダウンジャケット
¥7,990
あたたかさ ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
軽量な20デニールのタフタを使用し、「RE.UNIQLO」を通して回収されたリサイクルダウン85%・リサイクルフェザー15%を配合。独自システムのリサイクル過程を経るため割高感は否めないが、SDGs意識の高い大人男子は迷わず本モデルをチョイスしよう。
着用したままでのクルマの運転が容易で、スタイリングの応用も効く人気のデザイン。昨年末のコラボ特別コレクション「ユニクロ&ホワイトマウンテニアリング」で登場したダウンもこのミドラータイプだった。グレー・ブラック・ブラウン・オリーブの4色展開。
Lv.4
ウルトラライトダウンジャケット
(3Dカット・ワイドキルト) ¥6,990
あたたかさ ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
毎シーズンお馴染みのフォルムではあるが、2022年秋冬ではキルト幅が広くなり、幾分リラックスフィットにサイジングが変更されるなど、トレンドを考慮して微細なアップデートが施されている。袖口のテープは内側に起毛加工がされており肌当たりもよい。
単色がブラック・オレンジ・ナチュラル・ブラウン・ネイビーの5色展開。上下バイカラーはトップがブラックで固定されており、半身がブラウン・オリーブ・ブルーの3色展開。ポケッタブル仕様。
Lv.5
ウルトラライトダウンパーカ
(※UNIQLO and JW Anderson) ¥7,990
あたたかさ ★★★★★ ☆☆☆☆☆
ポケッタブルでフィルパワー750のスペックは同等だが、本コラボのサイズ感はしっかりフィットでモードな装いにマッチ。レギュラーラインの「ウルトラライトダウンジャケット」よりもワンサイズ小さく感じる。
ブラック・オリーブ・ブルーの3色展開。サイズは本コラボのみ、XSからXXLまで(XS・XL・XXLはオンラインストアのみでの取り扱い)となっている。
Lv.6
ハイブリッドダウンパーカ
(3Dカット) ¥12,900
あたたかさ ★★★★★ ★☆☆☆☆
吸湿発熱綿が使用され、裏地にラミネーション加工が施されている。表にキルトが出ないシャープな見た目でファッション性も高いうえ、脇から袖下まで繋がった縫製パターンで両腕が稼働しやすい。
フィルパワー750以上。ブラック・ブラウン・ダークグリーン・ネイビーの4色展開。
Lv.7
シームレスダウンパーカ
3Dカット) ¥14,900
あたたかさ ★★★★★ ★★☆☆☆
保温力の追求はディテールに顕著。フードの内側と襟ぐりにはクッション襟が、カフスの内側には隠れリブが施され、風雪の侵入を防いでくれる。フリース素材になったポケット内側の袋布も嬉しい配慮だ。
「ユニクロ」としては高額に思えるが、試着すると値段相応であることが一瞬で体感できる。ライトグレー・グレー・ブラック・レッド・ダークグリーン・ネイビーの6色展開で、レッドが特異色。
松本:真冬向け。見るからに暖かそうです。
Lv.8
防風パデッドコート
¥7,990
あたたかさ ★★★★★ ★★★☆☆
ダウンの代替となる「防風パデッドコート」はヒップまで完全に隠れるシルエット。前出の「ハイブリッドダウンパーカ」と同じく、吸湿発熱綿を使用し裏地はラミネーション加工が施されている。
「N3-B」を彷彿とさせるミリタリーテイストで、ブラック・ブラウン・オリーブの3色展開。文化系ミリタリー男子にお勧めの防寒アウターだ。
Lv.9
シームレスダウンコート
¥17,900
あたたかさ ★★★★★ ★★★★☆
スペックは同等。カジュアルな合わせから、ビジネス用途でスーツの上にも羽織れる万能選手だ。
カラーは実用的に絞られたグレー・ブラック・オリーブ・ネイビーの4色展開。真冬向けアウターで迷ったら、これを買っておけば間違いない。
Lv.10
ウルトラウォームハイブリッドダウンコート
¥17,900
あたたかさ ★★★★★ ★★★★★
フェイクファーが見た目にもホットな「ウルトラウォームハイブリッドダウンコート」が、オフィシャルに最暖。膨らみのあるエアテック中綿(ポリエステル48%・ダウン46%・フェザー6%)のハイブリッド構造。フード(ダウン90%・ フェザー10%)はダウンのため、フードを寝かせた状態でも首周りの保温力が高い。
ブラック・ベージュ・ブラウン・オリーブの4色展開。10型の防寒アウターを並べると、最近の「ユニクロ」重衣料は単色ワントーンが主流であることがわかる。大人男子の美意識にフィットするミニマルデザインの「LifeWear」で、おしゃれに冬を乗り越えよう。
結局買ってしまうなら早い方がいい。「ユニクロ」ダウン10型の暖かさとデザインを頭に叩き込み、実店舗とオンラインで狙い撃ちだ!
ユニクロの2022年秋冬をもっと知りたい!
Model: Yuji Matsumoto
Text: Takafumi Hojoh