1型・3色展開のボンバージャケット!
グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」と、相澤陽介が手掛ける「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」が2021年秋冬、2023年秋冬以来となる3度目のコラボ。リサイクルダウンを使用した「UNIQLO and White Mountaineering(ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング)」が10月11日(金)に発売される。
その特ダネ情報をいち早くキャッチした取材陣、リアルな着心地とクオリティをチェックすべく「ユニクロ」プレスルームへと向かった。
胸が高鳴るコラボネーム。
裏地には英語と仏語で「RECYCLED HYBRID DOWN JACKET(リサイクルハイブリッドダウンジャケット)」と記されていた。コラボ第3弾となる2024年秋冬「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」は、メンズアウターの王道である「MA-1」モチーフのジップアップブルゾンだ。1型・3色展開で、価格は7,990円(税込)。
黒澤怜慈:ボンバージャケットって流行ってますよね。カラバリがMA-1に似てる…。
試着ルポ担当のモデルは、ミュージシャン・ビデオグラファーとしての顔も持つ黒澤怜慈(くろさわれいじ)。身長181cmで体重は70kg未満。試着するサンプルはすべてLサイズになる。
①リサイクルハイブリッドダウンジャケット(ブラック)
文句なしのマストバイ、ブラックから試着。
MA-1タイプの「リサイクルハイブリッドダウンジャケット」は、身頃に「リサイクルダウン」を、両袖に「リサイクルシート中綿」を注入したハイブリッド仕様だ。腕が動かしやすい「3Dカッティング構造」で仕立てられ、小雨・小雪程度ならば弾いてしまう耐久撥水素材を採用している。
裏地をチェックすると、素材メーカーの東レと協業して「ユニクロ」が世界規模で推し進めている「リサイクルダウン」についての記載があった。
循環型社会を目指す取り組みとして2020年9月に始動した「RE.UNIQLO」では、不要になったユニクロ古着を店舗で回収して世界各地の難民キャンプや被災地へと届けるチャリティ事業のほか、商品として回収衣料をリユース・再デザインする「UNIQLO 古着プロジェクト」にも注力している。
その一環で、「古着のダウンから羽毛のみを取り出す」という世界的にも画期的な回収技術=「リサイクルダウン」が東レとのコラボで生み出された。発端は、今から10年前の2014年に東レ側から。すぐさま柳井正・ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長のGOサインが出て再生羽毛の検証を推し進め、2017年末に商品化へと本格着手した。今回の「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」にもその技術が応用されている。
黒澤:意識高い系の東レの取材記事を読んだことがあります。SDGsでありながら、カッコいい。
白Tシャツとデニムのスタンダードスタイルに無造作に羽織る。1型限定生産のため、カラバリとサイズ感のチェックが最優先だ。
黒澤:ボンバーって丸っこいシルエットだとバランスが難しかったりしますが、これなら安心。思ったより着丈が長くサラサラとした着心地です。
試着したLサイズで181cmの黒澤はジャスト。店頭展開はXLまでで、オンライン限定のXXL・3XL・4XLはあえてのオーバーサイズ好き向けになるだろう。ほとんどの大人男子はXLまでで十分。
②リサイクルハイブリッドダウンジャケット(オリーブ)
続いて「オリーブ」を試着。
色物だけに、フロントに施された2つの縦型ポケットとグラデーションダイヤキルトが先に試着したブラックよりもカジュアルに目立つかと思いきや、意外にもすっきりとした印象。縫製糸やファスナーまで同色ワントーンでまとめられていた。
90年代ミリタリースタイルと好相性のオリーブは、「ユニクロ:シー」や「ユニクロ ユー」のパラシュートパンツやカーゴパンツと合わせてもよい。1型展開のため、自由な発想で着回しを楽しもう。
黒澤:ぶっきらぼうな合わせが今の気分です。ピュアだった高校時代を思い出してしまう。
過去を振り返ると、2021年秋冬の1stコラボはウィメンズとキッズを含めた全9型で、メンズはフリース2型とインナーダウン2型の全4型。2023年秋冬の2度目のコラボはメンズのみ2型に絞られ、立ち襟のリサイクルハイブリッドダウンジャケットとフリースフルジップパーカの展開だった。ブルゾンタイプのアウターは今回の3rdコラボが初となる。
③リサイクルハイブリッドダウンジャケット(ワイン)
3色目、ラスト試着は「ワイン」だ。首元までのフルジップスタイルも参考にして欲しい。
黒澤:シュッとしている。野暮ったくならない理由はジッパーに合わせた縦のポケットかな?
加えて、縦長のダイヤキルトにも言及しておこう。過去2度の同コラボでもハイブリッドダウンの展開はあったが、キルトの形状は牧歌的なアウトドアテイストの横長のヘチマ型だった。都合3度のコラボでは、今秋冬が最もスタイリッシュだ。
ちなみに、もはやシーズンルーティンであるユニクロ店頭での自社ダウン回収キャンペーンは2019年9月にスタート。1年で結果を出し、2020年9月発売の「ユニクロ ユー」で、初のリサイクルダウンジャケットが発売されている。渾身の1型・3色展開、2024年秋冬の「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」は未来のために「ユニクロ」が専念するリサイクルダウンの現在形でもあるのだ。
黒澤:あと、試着でさんざん動いても腕はそこまで熱くならない。「満員電車で吊り革を掴むならハイブリッドダウン」と聞いたことがあります。
「身頃にリサイクルダウン・袖に中綿」の本領発揮。細かい棲み分けで着膨れもせず、着用したままドライブも余裕だ。今から冬が楽しみ!
試着ルポは以上。
発売日の10月11日(金)までに、色とサイズを吟味しておこう。繰り返すが、モデル黒澤の試着はLサイズ。6フィート超えのプロ野球選手体型ならば店頭最大サイズのXLで十分。大谷体型ならばオンライン限定サイズのXXL、3XL、4XLを狙おう。
薬師神:そのエンジ色、ボクも着てみたい。
黒澤:あ。どうぞ。
《オマケの2枚》身長別試着!
オマケの2枚は取材陣の身長別試着。3色すべてLサイズで、左から北條(185cm)・黒澤(181cm)・薬師神(165cm)の順になる。昨年秋、東レ瀬田工場(滋賀県大津市)までリサイクルダウン生成過程の取材に訪れた薬師神と北條、裏地の「RE.UNIQLO」のマークに感慨深げだ。
北條:滋賀の東レのみなさんお元気かしら。リサイクルダウンの知見も得ると、もっとファッションが楽しくなる。これぞ、大人のユニクロ。
薬師神:いかにも。
黒澤:勉強になります!
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UNIQLO and White Mountaineering 第3弾
発売日:2024年10月11日(金)
ゲストデザイナー:相澤陽介(White Mountaineering)
型数:1型 / リサイクルダウンジャケット(MEN)
サイズ:XS~4XL(XS,XXL-4XLはオンライン限定)