秋冬セールに後ろ髪を引かれつつも、年明けからは、2022年春夏コレクションに目を向けよう。毎シーズン人気のユニクロ展示会でも注目アイテムが目白押し。WEB UOMOスタッフのY神とH條が、大人向けのリアル目線でいち早く紹介する。
だが、ファッション業界のサイクルは早く、1月以降に順次発売される2022年春夏シーズンのプレス向け展示会が大半のブランドで昨年末までに開催済み。軽アウターの一部は先行販売もされている。
もちろん、グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」でも通常の売り場に並ぶレギュラー展示会を披露。春夏トレンドを打ち出す準備が整った。
H條:(こいつ…動くぞ!)流行のサイクルです。
そこで、WEB UOMO取材陣でお馴染みのY神とH條が、注目の春夏アイテムを展示会からピックアップしてお届け。すでに情報戦は始まっている!
H條:胸ポケットのサングラスから察するに、学生というよりは「大人のユニクロ」でしょうね。
Y神:いかにも。学生さんでもいいんだけど、甘酸っぱいキャンパスライフに着想しつつ、アーバンな普段着に落とし込んだスタイルといったところ。サイジングも今っぽい適度なルーズシルエットだよ。
①感動ブレザー ¥5,990(※1月下旬)
H條:紺ブレは大量にお持ちですよね?
Y神:もちろん。でも、かっちりとしたテーラードばかりで気を抜くとスーツの上に見えちゃう。2つボタンのパッチポケット仕様は貴重なのです。
H條:ホントだ。紺ブレのカジュアル使いは、90年代に青春を生きた大人男子に刺さりそう。
H條:もしかしてテニスサークルっぽいベストが気になるのかしら? マネキンは女性ですけども。
Y神:うむ。ドロップショルダーのスタイリングを見ると、メンズを女子が着ているような…。
②ウォッシャブルVネックベスト ¥1,990(※1月中旬)
H條:さすがです。服飾の裏のウラまで読み解く眼力は、2022年も冴え渡っているご様子。
Y神:ボクも女子がメンズをオーバーサイズで取り入れるように、「ウォッシャブルVネックベスト」は4XLくらいを着てみたい。スクールテイストにありがちな胸のワンポイントがないけど、それがいい。
H條:グリーンのTシャツと白のニットベストとの合わせもキュートかつ新鮮。濃い色のTシャツをインナーに持ってくるとは、学びがあります。
ちなみに、「ユニクロ」2022年春夏のシーズンテーマは「The Joys Of Clothing」。洋服と出会って生まれるシンプルな喜びを表現した「LifeWear」だ。
③コーチジャケット ¥4,990(※1月中旬)
H條:なんといいますか、過去の自分へのルサンチマンのような。あの日の青春を取り戻す勢い。
Y神:いかにも。今春夏のテーマにあった「洋服と出会えたときの喜び」って、大半は大学デビューからかもだし。あと、ちょっと裏地を見て欲しいの…。
Y神:大昔にサークル仲間と揃えたペラペラなナイロン素材とはまるで違う、令和の「ユニクロ」クオリティ。さらにドローストリングで裾も絞れるという。
Y神:大学時代のボクにプレゼントしたい。
H條:おや? ラックの奥にも我々の青春が。
Y神:なんでしょう?
④ユーティリティパーカ ¥5,990
Y神:おぅふ。懐かしすぎる。
H條:90年代初頭は、日本未上陸だった「L.L.ビーン」とか、米国アウトドアブランドのカタログ海外通販も流行りましたよね。まさに、このカラーに似たマウンテンパーカを購入した記憶がよみがえります。
Y神:「マウンパ」ね。
Y神:何度も言うよ、ロゴも意匠もないミニマルデザインは、コーディネート派には嬉しい。
H條:余計なものなどないですよね。このマウンパに合わせる小物を選ぶとしたら…。
⑤キャンバストートバッグ ¥2,990(※1月中旬)
今秋冬もブラックとナチュラルの単色で発売されたコットンキャンバス地のトート。春夏はナチュラル×ブラウンの配色に変更され、プレッピー感が増した。
H條:「UTme!」みたいに、ブラウン部分の配色を好みでチェンジできるとよいですよね。
Y神:よいね。ネイビーとかエンジとか。イニシャル刺繍もオプションで付けたいかも。
H條:そういうとこやぞと。
Y神:H條さんの大好物。数シーズンに1度、情熱的に発表されるインディゴ染めシリーズだよ。
H條:御意。匂いも好きです。
Y神:せっかくの年始だし、好きの理由くらいは聞いておこうかしら。シートがインディゴ染めのクルマだったら欲しい(乗らないけど)とか言ってたもんね。
⑥(仮)インディゴカーディガン ¥未定
Y神:ありがとうございました。
H條:このカーディガンも濃淡2色展開なのか定かではないですが、とりあえずマストバイ。
Y神:見てごらんよ。シャツはプルオーバーなんですよ。ウエストゴムのパンツに果敢にインする着こなしとか、今春夏のベストがこのコーディネートです。
H條:なるほど。プルオーバーの半袖シャツは「ユニクロ」ではなかなか見ないレアアイテムかと。
⑦(仮)マドラスチェック半袖プルオーバー ¥未定
商品だけでなく、着こなしも「大人のユニクロ」。マドラスチェックの色展開を知りたいところだ。
H條:ねぇ、Y神パイセン?
以上、今春夏の「ユニクロ」は「文化系スポーツ」や「文化系アウトドア」に寄り添う大定番だらけ。
オーセンティックな既製服デザインの原点、そのバリエーションが出尽くした90年代を彷彿とさせるアイコニックなワードローブの数々は、現代の大人男子に向けて隙なくブラッシュアップされていた。
隣の「ユニクロ ユー」のブースでY神を捕獲。サンプルが揃う範囲で、人気のコラボ特別コレクションもレギュラー展示会には用意されているのだ。
Y神:速報記事にしてよいみたい。あと、「ユニクロ アンド JW アンダーソン」の春夏もあったよ。
H條:これは僥倖。後編で紹介しましょう!
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UNIQLO
Text: Takafumi Hojoh