服と時計と美容、どれかにこだわればいいってもんじゃない。40歳男子に今求められるのは、それらをどう使って他者から見られる自分を演出するか、いわば「セルフプロデュース」の時代なのだ。鏡に映る自分を撮影するように客観的な姿を分析しつつ、物語のあるライフスタイルを創りませんか?
肩で顔をつくる

僕の仕事はネクタイを締める必要がなければジャケットすら着る必要もない。服装は自由。あまのじゃくなもので、「必要がない」と言われると、あえてそれを取り入れたくなる。しかも、カジュアル寄りのルーズなジャケットではなく、肩パッドがしっかり入った美しい仕立てのザ・ビジネスマン然としたものが好きなのだ。縛りがないからこそ、肩パッドの抑制にある種の快楽を覚える。いつの間にか肩によって顔が「仕事面」になっている。