服と時計と美容、どれかにこだわればいいってもんじゃない。40歳男子に今求められるのは、それらをどう使って他者から見られる自分を演出するか、いわば「セルフプロデュース」の時代なのだ。鏡に映る自分を撮影するように客観的な姿を分析しつつ、物語のあるライフスタイルを創りませんか?
休日は上着だけ替える

昔の映画はセルフプロデュースの最良の教科書になる。今よりTPOが厳しい世界で、ルールから逸脱せずにいかに自己表現をするか常に考えていたからだろう。ネクタイをしている大人は「ネクタイの人」として在り続け、オフにはジャケットの代わりにスエードブルゾンなんかを着ている。なんたる徹底した演出! 確かに堅苦しさとは人それぞれの主観であって「ネクタイの人」にとっては、これが最もリラックスした格好なのかもしれない。