太すぎず、肌にまとわりつくこともなく腰から裾にストンと落ちるストレート。新定番になりうる、ありそうでなかった正統派な一本はラグジュアリーブランドがどこよりも早く手がけていた。
PRADA
硬さとはモード
プラダの十八番である張りのあるリジッド生地だが、新作はゆとりストレートといい、シンチバックといい、紙パッチといい、よりクラシックに回帰して定番性が強化された。
GUCCI
スリットの魔法
やや洗いのかかったソフトデニム。ゆとりのある流麗なシルエットを際立たせるのが、サイド内側の裾に入ったわずかなスリットの功績。これ見よがしなブーツカットまでいかない絶妙な「間」が生まれ、歩くたびに気品すら薫ってくる。