トレンドに脇目もふらず、正統派への愛を貫いた男たち。ただし、愛し方はさまざま。オーダーメイドからペインティング、そしてスタイリングまで四者四様のこだわりとは。
MONTGOMERY WARD

武骨なヴィンテージデニムと
華奢なドレス靴の化学反応を楽しむ
冨田和久さん(TOMMYS蔵前 オーナー)
「スタイリングの正解がわからないようなクセのあるデニムに惹かれがち。中でもヴィンテージ好きが熱烈に支持するモンゴメリーワードの一本は手のかかる子でした(笑)。アメリカの3大ストアブランドの一つで、ダメージが強い’40年代のフレアデニム。前の持ち主が裾をカットしたようで裾は広がりきらず、刺し子でのリペアやダーティな染み入り。これを大人としてどうはくか悩んだ末、アメトラではなく、華奢な革靴にドレス系のシャツというギャップのある組み合わせに辿り着きました。デニムの裾幅に対して細めのローファーで軽やかに、シャツはタックインで上品に。ミリタリーベストのような異なる要素を足して、カジュアルなバランスを意識しています」

