
充実した毎日を過ごすために「欠かせないモノ」って? 40代7人のファッション、食、美容、健康、ライフスタイルの習慣と必需品から、人生を謳歌するためのモノ選びを知ろう。
YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の企画・クリエイティブディレクションをはじめ、Netflix JapanのコンテンツやNHKの音楽番組「おかえり音楽室」を手がける。40代になり、ものを選ぶ際は、「自分は何が好きか」より「なぜ好きか」を意識しながら、作り手と使い手それぞれの背景やプロセスを想像することを大切にしている。
衣
時計は一つだけ


「手持ちの時計をすべて手放してパテック フィリップのカラトラバ Ref.5096の一本に。長く愛用できる最高峰を手に入れたことで、その日時計をつけるかつけないかを決めるとともに、時間との向き合い方を考えるようになりました」
ヴィンテージのベルト

「スタイリスト白山春久さんがアプレッセのルックで使っていたロザリアプロダクトのベルト。ヴィンテージのティファニーのバックルの価値を現代に引き継いだ逸品です」
一生なくさないためのキーリング

「毎日持ち歩く鍵につけるキーリングが僕にとってのアクセサリー。エルメスのシェーヌダンクルの“じゃないほう”が自分好み。敬愛する白洲次郎が使った歴史や物語にも惹かれる」
食
一日幸せになれるサラダボウル

「中野にあるLOUの自家製ツナのサラダボウルが食べられた朝は、一日幸せ。マイルドなツナと新鮮な野菜に、オニオンドレッシングとレモンの果汁を絡めて食べるのが好き」
レンジで一汁に使える「9°」の器

「味噌汁を毎日食べるサイクルをつくりたくて行き着いた9°(クド)のU150 茶大色。耐熱保存容器で、食器としても様になる。小分けに保存しておいて、朝起きたらレンジでチン」
タイムレスデザインな「東屋」の醤油差し

「以前骨董店を営んでいた頃から、猿山修さんが選ぶもの、作るものが好きです。急須を小さくしたようなタイムレスなデザインは、よいものを見つめ続けた人だから生み出せる極致」
懐かしくて新しいサンドイッチ

「旅行をすると、その土地で愛され、質と価格が安定している日本でいう牛丼的な食を探すのが好き。台湾で偶然見つけた洪瑞珍の満漢というサンドイッチは、ほかにない独特の甘塩っぱい味でクセになります」
八重山のクロレラを毎日飲む

「質のいいタンパク質やミネラルなどの栄養素を含む八重山クロレラの評判を聞いて、青汁から切り替えました。忙しい時期も、これがあれば乗り切れると思えるほど信頼していますね」
美
ヘッドスパで最高の時間を過ごす

「ヘアスタイリストのKENSHINさん主宰のエポヘアスタジオで体験した、抽出したてのエッセンシャルオイルを使ったスパが忘れられない。贅沢でピュアな香りに包まれて身も心もほぐれます」
おしぼりを持ち歩く

「ウェットティッシュ好きで、クリールはリフレッシュしたいときに手を拭いたり、身の回りのものをきれいにしたりするための必需品。ふっくらした柔らかさを追求して作っているところにリスペクトを感じています」
住
ギャラリー「写場」のブックデザインをする

「知人や縁のあるクリエイターを招いて展示を行い、その際に必ず写真集を制作しています。日本の高い印刷・製本技術による紙媒体は、その作品が本当に好きな人の手に届くロマンがあるし、むしろデータより残るメディアだと思っていて。毎回、デザインと向き合う刺激をくれる」
見ていて飽きない「Brian Willsher」の彫刻

「チーク材を使った抽象的なパズル彫刻は’70〜’80年代のもの。それぞれのパーツは存在感をもちながら、自由にずらしながら余白をつくることで調和のとれた曲線美を楽しみます」
活版名刺を新調する

「名刺をデザインすることが自分を飾ることになるのを避けたくて、“デザインしないというデザイン”をしたいなと。小津安二郎の繊細で簡素な名刺をオマージュ」
「薫玉堂」のお香で頭を空にする

「愛用しているのは老山白檀と殿上伽羅。仕事をしていて、情報やタスクでパンクしそうになったときに焚くと、その場が神聖な空間に変わって、同時に頭の中もクリアになるんです」
不規則なヒビが美しい化粧壺

「ロエベ財団クラフトプライズ2024ファイナリストに選ばれた中根楽さんの罅化粧の作品にひと目惚れ。石のような自然な表情は、プリミティブでミニマルな美しさを感じる」
キャンドルスティックで陳列を楽しむ

「テッド・ミューリングの代表的な作品。造形は繊細で緊張感があるけど大胆さも感じる。これを起点に、周りに何をどう並べるかを考えています。陳列こそクリエイティブであることを認識できるんです」