もっともメジャーなイエローゴールド。金に銀や銅を混ぜ合わせてできた色合いは華やかな黄色味で、日本人の肌によく馴染む。
Cartier|「ジュスト アン クル」ブレスレット
男の手元はごちゃつかないほうがいい。一点投入するなら、カルティエのシグネチャー「ジュスト アン クル」が頼れる。フランス語で“一本の釘”を表すモデル名のとおり、釘を円環状に曲げたようなフォルムは宝飾でありながら、力強さを感じさせる。鏡面仕上げでイエローゴールドの美しさが際立ち、手元をシックに彩ってくれる。日用品がファインジュエリーになったブレスレットで、反骨のラグジュアリー精神を示してみたい。
BVLGARI|「ビー・ゼロワン」ネックレス、リング
ラグジュアリーながら型にハマらないジュエリーを求めるなら、ブルガリの「ビー・ゼロワン」をすすめたい。ローマの名建築・コロッセオの流麗な曲線と、工業製品のチューブから着想を得たデザインは唯一無二。定番より小ぶりなペンダントトップで、イエローゴールドのまばゆい輝きもいやらしく見えない。象徴的なロゴをあしらったリングは、身につけるだけでエレガントな印象に。
BOTTEGA VENETA|ドロップ リング
常に自分の視界に入るリングは、気持ちを高揚させる特別なジュエリー。ボッテガ・ヴェネタのしずくの形を模したリングなら、手元に見惚れて日常に華やぎを与えてくれる。見る角度によって球体に見えたり、勾玉のようにも見えたりと、自在に表情を変える。キャスティング技法という中を空洞にする技術を駆使しているため思いのほか軽い。(2025年初春発売予定・11月28日より麻布台ヒルズ店で先行発売)
SHIHARA|ライン リング
余分なものが削ぎ落とされたストイックなリングは、素材の上質さを生かしたミニマルな形に落とし込まれている。5種の太さから選ぶことができ、重ねづけも楽しめる。コストパフォーマンスのよさとも相まって、パートナーとのシェア使いにもぴったりだ。
Gabriella Kiss|ラブ トークン リング、ラテン インスクリプション リング
NYで彫刻を学んだデザイナーが手がけた、クラフツマンシップが宿るリング。涙を流した瞳のリングには「苦しみなくして何もなし」を意味するラテン語が刻まれ、左のリングには「愛はすべてに打ち勝つ」のメッセージが入る。お守りのように毎日身につけたくなる逸品だ。
le gramme|ケーブル ブレスレット
ワイヤーロープのようなブレスレットは、インダストリアルな佇まい。建築やアートは奇数が深いかかわりをもっていることに着目し、ル グラムのほぼすべてのアイテムが奇数のグラム数、というエピソードも誰かに話したくなる。円筒部分にはブレスレットの重量を示す11gと刻印されている。
DIOR|「ジェム ディオール」ブレスレット
ムッシュ ディオールのアトリエの壁に貼られた布地見本からインスピレーションを得て、鉱物の地層のようなデザインに昇華させた「ジェム ディオール」。形の異なる長方形のピースが高低差をつけて不規則に連なったブレスレットは、エッジィなデザインで着こなしをエネルギッシュに彩る。光の当たり方でイエローゴールドが瞬くようにきらめき、手元から浮かび上がるような存在感を放つ。
Tips
・金の純度が99・99%以上のものが純金、もしくは24金と呼ばれるが、なぜ24分割なのか。諸説あるが、かつて金の取引に使われていたイナゴ豆の実が、24個単位で取引されていたことから、24分率が定着したと言われている。
・ここで取り上げたカラーゴールド以外にもピンク、グリーン、パープルなど、さまざまな色が存在する。ただし、メッキやコーティングなどで表面だけが色づけされたゴールドは、定義上カラーゴールドとは呼ばれない。