価値観の変化はもちろん、肌や髪質のエイジングなどによってもアクセサリーの選び方は変わる。ゴールド好きを自認する3人はいつゴールドに目覚めたのか。そして、何を選び、どのようなつけ方をしているのか。
長野県上田市でセレクトショップ「エディストリアルストア」を営む。ゴールド好きが高じて、小物の金具やロゴの箔押しなども敏感に金色に反応。「まずは身近なゴールドを見つけて、自由に楽しんでみては?」。
Necklace|CHIMENTO
Ring|CARTIER「タンク フランセーズ」
Watch|CARTIER「タンク ルイ カルティエ」
トップに存在感がありながらも、身体の一部のように馴染んでいるネックレス。「気にせずタイドアップもするし、スカーフも巻く。このリングにサングラスをひっかけたりもしますね。そのくらい自然につけるのがちょうどいい。どんな服装のときも身につけていますが、今はゴールドと相性がいいブラウンを着たい気分です。ファッションとのつなぎ役でもあるのかな。カラーを合わせながら、シックな印象に仕上げてみました」。BODHIのカーディガンとセーターをアンサンブルでスタイリング。左手に煌めく「タンク ルイ カルティエ」のゴールドウォッチもアクセントになっている。
きちんとゴールドを選べるのは大人の余裕があるからだと思う
ゴールドって、若いときはギラギラしているとか成金っぽいとか、あまり好意的な印象ではないですよね。シルバーのほうが選択肢が多くて、いろいろ手を出しやすいのもわかる。ただ極端なことを言うと、シルバーは世の中に存在する母数が多いぶん、トレンドが終わるとファッション的にダサくなってしまう場合も。一方でゴールドはアクセサリーの素材としてシルバーより圧倒的に少ないので、宝探しのように掘っていく楽しみがある。それに、大人になって余裕が生まれた可処分所得の中でせっかく遊ぶなら、ゴールドを選ぶほうがワクワクしないですか? 相場も好調だし(笑)。キメントのネックレスのトップに、カルティエのリングを組み合わせたつけ方は、わがままに好きなものを選択できる大人の象徴と言えますね。バンブーが連なったようなかなり珍しい形のチェーンは、20年来大事にしているお気に入り。「タンク フランセーズ」のリングは、正月の家族対抗ボウリング大会で紛失したり、ワケあって修理交換したりして、30年間の夫婦生活で3個目の結婚指輪(笑)。まさに僕の人生をともにする相棒のようなコンビなんです。もともとコロナ禍でこまめに手を洗っていた際、リングのつけ外しが大変になって思いついたアイデアだったけど意外にしっくりきてる。チェーンに対してトップが大きくて、そのアンバランスな感じが面白い。そこに自分らしさがあると思うんです。