大きめのシャツをラフにタックアウトしていた8月は終わり。これからシャツ一枚で着るなら、タックインしてシックなムードで。タックイン上手のNEATデザイナー・西野さんとともにポイントとなる8つのルールを紹介。
前編はこちら
RULE 5|カジュアルシャツにはヘインズ、ドレスシャツにはサンスペルを
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「ドレス、ブロード、ピンオックスなら光沢感のあるサンスペル。オックスフォードやカジュアルな形のシャツには武骨なヘインズを合わせます」。
薄く軽やかなドレスシャツには、肌触りが滑らかな超長綿のインナーを選べば袖の当たりが出ない。厚手のシャツには綿100%のヘインズを合わせて気取らないラフな雰囲気を醸す。
RULE 6|大定番のBDシャツはボタンを多めに開ける
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「オックスフォードのボタンダウンシャツは最もベーシックゆえ、逆に難易度が高く感じています。エルメスはあえて全閉めしていますが、オックス地ならカジュアルに首まわりのボタンを外すのが基本」。
フロントボタンを4つ開けても様になるのは、厚みのあるタフな生地とテーラーらしい立体的なパターンのおかげ。
RULE 7|シワにならないウールシャツが使える
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「シワがまったくないと清楚すぎるし、逆に何もしないとだらしない印象に。ウールシャツなら不自然さがない“ちょうどよいシワ”になりやすいと思います」。
トロピカルウール100%の生地は適度な光沢ととろみのあるドレープが特徴。タックインやロールアップしても不自然な折りジワができにくいため過度なアイロンは不要。
RULE 8|下半身でカジュアルダウン
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「夏はスラックスにサンダルを合わせて足元をカジュアルに。秋になればスラックス&革靴にウエストポーチを巻いたり、古着のナイロンパンツにインしたり。ドレスシャツを着ていても、下半身のどこかに抜けた要素を加えることが、タックインスタイルのコツだと思います」。
コンパクトな襟、ダーツや絞りのないミニマルなシャツはまさに正統派フレンチシックそのもの。淡いピンクのワイドデニムは裾をためてラフな雰囲気に。黒の小物で要所を締めつつ、足先にチラ見えするミニサイズのスウッシュで微妙な抜け感を。