2024.11.13

【林遣都と、ミニマル眼鏡と冬の本】06|ゲルノット・リンドナーの眼鏡と『すべての、白いものたちの』

俳優・林遣都が華奢なメタルフレームやリムレスなミニマル眼鏡を自分のモノにして、ブックセレクター・川上洋平氏が選んだ小説をめくる。知的に満たされる冬の休日。

GERNOT LINDNER

GERNOT LINDNER
メガネ¥117,000/GERNOT LINDNER(グローブスペックス エージェント) カーディガン¥71,500/キャプテン サンシャイン カットソー¥22,000/グラフペーパー(グラフペーパー 東京) デニムパンツ¥17,600/リーバイス ビオトープ(ビオトープ)

ルノアの創設者がデザイナーを務めるゲルノット・リンドナーの「GL 253」。銀と銅のみを使用した加工の難しい925スターリングシルバー素材のフレームは、3年かけて開発された逸品。上質かつクラシカルなフレームに、2本のブリッジという個性がまさに知的だ。

『すべての、白いものたちの』

「現代韓国文学を代表する作家ハン・ガンによる、繊細で美しく詩情あふれる物語。冬の匂いに満ちた世界を吹雪に向かって一歩一歩進むように、幼き頃に知った悲しい出来事から“白いものたち”をたよりに言葉が紡がれていく。冬が美しく冷たい季節であるように、白もまた冷たく美しい。彼女とともに生と死の間を鎮静して行き来するうちに、冷たさがほとばしるほど、人はあたたかさに敏感になれることに気づかされます」

ハン・ガン著 斎藤真理子訳 ¥935/河出書房新社

林 遣都

1990年滋賀県生まれ。2008年「第81回キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞、「第31回日本アカデミー賞」 新人俳優賞を受賞。2025年3・4月公演の舞台『やなぎにツバメは』に出演。

RECOMMENDED