福岡といえばグルメと美人…だけじゃない。しゃれた大人の主張とパワーを感じてほしい!
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撮影も担当。「好きなカルバン・クラインの古着で、“スナップしてる人”らしさを意識しました」。
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久々の飛行機すぎてパスポートの期限を確かめる(国内線)。福岡は初訪問。あらためて観光に行きたい。
1|宍戸優介さん(会社員)
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「デニムと同系色でワントーンに。カジュアルだけれど子どもっぽくない着こなしがよかった」。
2|樫本清士朗さん(学生)
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「茶のキャスケットが似合う子は珍しい。おじいさんのおさがりを大事にかぶるBMX選手でした」。
3|山本哲平さん(アートスペース運営)
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「カメラを向けられて顔だけこの横向き、堂に入ってます」。
4|増田彪さん(消防士)
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「警固のカフェにいた、全身アットラストを着た若者。服の感じがキャラに合っています」。
5|杉野亘さん(建設業)
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「体格にグラフペーパーの服が合っていて、気になって100mほど走って追いかけました」。
6|田中七海さん(学生)
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「ただ奇をてらうのではなく、タイやパンツにこだわって服装を考える姿勢が好印象でした」。
7|高野勝行さん(会社員)
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やわらかなGジャンを
ダークトーンで引き締める
「ご本人のキャラとコモリのマッチングに意外性があってよかった」。
街ゆく人のファッション愛を秒で見極め歩み寄る
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5月の週末に降り立った福岡。しかし日曜日は雨予報。マズイ…今日撮らねば終わる。そう思い、大濠公園の「マヌフリマ」に向かう。
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しゃれた大人でにぎわう空気に安堵するが、逆に誰に声をかけようか迷う。ふと池田さんを見ると…早くも目つきを変え、“ハント”は静かに始まっていた。まずは古着を物色する青年(1)をじっと目で追いロックオン。アサシンのように雑踏をかき分けて近づく。
「彼は遠目からでも佇まいがよかったですね」。二人目を撮り「勘が甦ってきました」と笑顔を見せると、まさかの行動に出る。(3)の彼の後ろ姿を眺めながら近づき、「そのデニム、T.Tですよね? やっぱり! 違ったら逆に何か知りたかった(笑)」。私は違ったら逃げます。その後もコモリのGジャンを見事に言い当てるなど技を披露。すれ違いざまにブランドを瞬時に判別する脳内の処理速度は、格闘家やF1ドライバーさながら。早くも池田さんの鋭さと知識量に度肝を抜かれた。
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夕方は薬院エリアへ。道の向かい側のド派手な若者(6)を見て「声かけてみていいですか?」。もはや止められない。池田さんは福岡の若者にロックの匂いを感じたという。「タイガの彼(3)はUKロックっぽいリバティ柄のシャツを合わせていましたし、(6)の彼はチェッカーズが好きだと」。音楽にも明るい池田さんらしい考察だ。
翌日はやはり雨。セレクト、インテリアショップにも足を運びつつ、着実に撮り進め帰路に就いた。後日、池田さんと写真を見て「皆やけにポーズがこなれている」という話に。九州男子のセンスのよさ故かもしれないが、何より相手をリスペクトしてカメラを向ける池田さんの人柄が伝わったからだと思う。ありがとうございました!
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撮影合間や後の食事もまた一興。「昔食べた『味の正福』の胡麻さばが忘れられず…でも売り切れで銀鱈に。おいしかったですね」。
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「餃子 李」では博多餃子を堪能。
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空港近くのうどん店に滑り込み、帰り際に爆速で食べたのも思い出。