この週末は髪を切ろう。今季気分の紳士的な装いには、すっきりとした襟足のショートヘアがよく馴染む。軽くなった顔まわりに似合うのはもこもこしたボリュームのある巻き物ではなく、長さ200㎝未満のショートマフラー。選ぶべきはトラッドなチェック柄。普通の服でも髪型と巻き方で個性はにじむ。
1ウェットなセンターパート×エルメスのリバーシブルマフラー
サイドとバックを刈り上げない程度に短くカットしたワンレングスのセンターパートは、ヘアクリームでツヤを出して前髪を手でかき上げるくらいで色気が出る。そんな、ラフなのに清潔感のある髪にはリバーシブルのチェックマフラーを首に一周させて後ろへ垂らす。動きのある前髪と揺れるフリンジ、前後でバランスがいい。
マフラー カシミヤ100% 150㎝×25㎝ ¥59,400/エルメス(エルメスジャポン) その他/私物
2「八二分け」のバーバースタイル×ブルックス ブラザーズのブラックウォッチマフラー
サイドとバックをグラデーションで刈り上げ、トップを長めに残した古きよきバーバースタイル。7:3ではなく8:2くらいに前髪の分け目をずらしグリースでまとめることで少しモダンに振れる。クラシックな髪型に合わせて、ブラックウォッチのマフラーをアウターの下に巻かずに挟む’80年代のバンカースタイルが新鮮。
マフラー カシミヤ100% 180㎝×30㎝ ¥31,900/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) その他/私物
3眉上バングのベリーショート×オーラリーのナローチェックマフラー
前髪を眉上でまっすぐ切り揃え、全体にレイヤーカットを施したベリーショートは、髪がへたりやすくなった大人にこそ推したい。全体にオイルをつけてボリュームを抑えるのがポイントだが、同時にマフラーの結び目もコンパクトに。オーラリーの一本は幅20㎝とかなり細く、首に二重巻きにしてもすっきりとした印象だ。
マフラー カシミヤ100% 192㎝×20㎝ ¥33,000/オーラリー その他/私物
4オールバックのショートレイヤー×W.J.ヘンダーソン スコットランドのミニマルチェックマフラー
襟足ともみあげからトップにかけてグラデーションで刈り上げ、前髪も短めに設定した好感度抜群のショートヘア。前からかき上げるようにドライヤーをあて、全体を後ろに流し、マットワックスでまとめてドライな質感に。動きのないヘアには手前でひと結びする王道な巻き方。赤×緑のチェックで端正な印象に茶目っ気を加えて。
マフラー ウール75%アンゴラ25% 150㎝×20㎝ ¥9,350/W.J.ヘンダーソン スコットランド・コート¥165,000/アクアスキュータム×ビショップ(ともにビショップ)
5ドライなセンターパート×ロキャロンのブラックスチュワートマフラー
センターパートながら、ウェットではなくドライな質感でラフに分けるとよりカジュアルな佇まい。全体にマットワックスを軽くもみこむだけで冷たい風に吹かれていいあんばいに。かわいいけど品があるブラックスチュワート柄のマフラーは長さ150㎝なので、すっきりと横に結んで垂らし、風になびかせたい。
マフラー ウール100% 150㎝×30㎝ ¥5,995/ロキャロン(キャロン国) その他/私物
Hair:HORI[bNm]
Models:Yuta Yamazaki Shinichi Maeda Shun Endo Reo Matsumoto Yoshihiro Uno