40歳にとってアクセサリーは、必要以上に自分を大きく見せるための装飾品でなくていい。むしろ自分とファッションとのつなぎ役だったり、この年だからこそ感じる足りない要素を補うもの。例えば繊細さ、品格、清潔感。そのバランスを整えるために、つけ方を考えたい。
Cartier
ゴールドはこれみよがしに飾らず、繊細さややわらかさを添える感覚
時計であると同時にアクセサリーでもあるのは、カルティエがジュエラーであるから。ピンクゴールドの「タンク ルイ カルティエ」は、丸みのあるレクタンギュラーのフォルムをよりやわらかく見せる。手元の余白にもう一つ、ゴールドのブレスやリングを添えられると、風格が漂う。
時計¥1,900,800・ブレスレット¥1,161,600/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) リング¥605,000/アスプレイ(アスプレイ ジャパン) カットソー¥17,710/サンスペル(サンスペル カスタマーサービス) パンツ¥33,000/ヤエカ(ヤエカ アパートメント ストア)
HERMÈS
デジタル時計とシャツやニットをつなぐのは、レザーの上品な質感
レザーの選択肢は豊富だが、まずは時計ベルトにこだわりたい。年代問わず所持率の高いアップルウォッチだけど、40歳ならラバーバンドをつけるのはワークアウトのときだけに。普段はエルメスのレザーバンドにつけ替えて、ガジェットと服との距離を近づけてみて。さらに時計と対で似合うレザーブレスレットがあると、上品でリッチ。今なら「グレナンH」を合わせるのが気分。
Apple Watch Herme`s本体¥133,000・ウォッチバンド¥49,800・ブレスレット¥56,100/エルメス(エルメスジャポン) シャツ¥41,800/オーラリー
Maison Margiela
重厚なシルバーアクセを一点使いで、肌と服に清潔感を
黒いニットと枯れ気味の肌をスムーズにつなげてくれるシルバーのネックレスは、落ち着きを与えてくれる。繊細なチェーンだと少しアンニュイで、40歳の首元にはむしろアンバランス。存在感のある太いチェーンが心地よく感じる。メゾン マルジェラのチェーンはセミポリッシュ仕上げによる、ヴィンテージっぽい質感が特徴。
ネックレス¥209,000/メゾン マルジェラ(マルジェラ ジャパン クライアントサービス) タートルネックニット¥19,360/ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店)
Native American
ターコイズの魅力は力強さ。ちょっと多い、がちょうどいい
ネイティブアメリカンジュエリーの心得は、本物にこだわること。歴史も長く、奥深いジャンルなので、アーティストや模様、石の知識を蓄えながら、少しずつコレクトしていくと楽しい。重ねづけで重厚な男らしさを表現したい。
[右手]バングル¥77,000・リング(人さし指)¥132,000・リング(薬指)¥121,000/ロングブランチ [左手]バングル(左)¥286,000・バングル(右)¥49,500・リング¥44,000/タッバートレーダーズ ニット¥88,000/ユーゲン(イデアス) シャツ¥72,600/フライ(ストラスブルゴ カスタマーセンター)
Hair&Make-up:Yosuke Akizuki
Stylist:Masashi Sho
Model:Kohei Ikeue
Composition&Text:Masayuki Ozawa[MANUSKRIPT]