イギリスの現代美術家、デイヴィッド・ホックニーの27年ぶりの日本での個展は、見通しのよろしくない世の中を鮮やかに、そして明るく生きたいというメッセージにもとれる。歴代の作品から、そして本人のスタイルで表現されたカラーのセンスを、摘むように取り入れてみる。豊かな心にあふれる。それはまるで絵画のように。
![【大人の秋服】デイヴィッド・ホックニーにの画像_1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_eye.jpg)
色を加えるためのタイドアップ。そんなアクセサリー的発想で
![山中崇 1](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img02.jpg)
カジュアルにタイを結ぶ愉しみ。それはホックニーから学ぶいちばんのスタイル・ティップスかもしれない。しかしそれはドレスアップではなく、胸元に色を加えることでの華やかさ。そんなアクセサリー的な視点で選ぶのもいい。シャツ&タイで性質(ガラ)と柄を合わせ、マフラーでも遊んで。
タイ¥28,600・カーディガン¥199,100・シャツ¥133,100・パンツ¥105,600・マフラー¥63,800/マルニ(マルニ ジャパン クライアントサービス) メガネ¥36,300/グレープス・アンド・セラドン(コンティニュエ)
“Collar”に“Color”を効かせる。心地よいバランス
![山中崇 2](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img03.jpg)
普遍的なボーダーの下にカラフルな襟を重ねて、ベーシック+αを楽しんでみる。
ジャケット¥86,900/アンスクリア(アマン) カットソー¥21,780/サンスペル フォー ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ニットポロ¥41,800/キャバン(キャバン 丸の内店) パンツ¥134,000/ルメール(エドストローム オフィス) 帽子¥27,500/スタジオ ドネゴール(アナトミカ 東京) ベルト¥29,700/アンダーソンズ × トゥモローランド(トゥモローランド) ペン/スタイリスト私物
クラシックなサスペンダーを、スタイルに馴染ませながらポイントに
![山中崇 3](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img04.jpg)
![山中崇 4](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img05.jpg)
サスペンダーもホックニーを象徴するアイテムの一つ。彼はカラフルなそれを好んでつけるが、個性は派手さとイコールではないので、もう少しおとなしく見えてもいい。ほかのアイテムの色を拾っても。
サスペンダー¥14,300/アルバートサーストン(レショップ 青山店) シャツ¥49,500・パンツ¥57,200/ユーゲン(イデアス) カットソー¥24,200/マーガレット・ハウエル メガネ¥33,000/パイン(フォレストパイン・デザインラボ) シューズ¥74,800/スタジオ ニコルソン(インコントロ)
シルクのストールをタイのように。でも、あしらいはカジュアルに
![山中崇 5](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img06.jpg)
きゅっとシャツの前立てに。ストールはチャームポイントだ。
ストール¥30,800/アワー レガシー(エドストローム オフィス) シャツ¥26,400/アナトミカ(アナトミカ 東京) パンツ¥30,800/ニート(にしのや) メガネ¥48,400/ユウイチトヤマ(アトリエサンク) ヴィンテージの時計¥360,800/江口洋品店・江口時計店 ベルト¥26,950/コム デ ギャルソン・シャツ(コム デ ギャルソン) シューズ¥42,900/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) ソックス/スタイリスト私物
左右で色違いのソックスをお茶目にのぞかせてみる
![山中崇 6](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img07.jpg)
パンツの裾からのぞくソックスが色違いだったら個性がききすぎかもしれないが、アーガイル柄で揃えたり、トップスにも色を使えばグッドスパイスになる。その際、足元は革靴のほうがスマート。ストリート的なアシンメトリーではなく、お茶目なポイントに。
ソックス(各)¥4,400/パンセレラ(真下商事) シャツ¥26,400/アナトミカ(アナトミカ 東京) カーディガン¥38,500/イレーヴ パンツ¥60,500/ヘリル(にしのや) シューズ¥47,300/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
シャツの胸ポケットには、スマートフォンよりポケットチーフを
![山中崇 7](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img08.jpg)
ビジネスやフォーマルの習慣になったポケットチーフは、そもそも実用品としてのハンカチを挿す、紳士の嗜みだった。そんな遊び心でチーフを自由に楽しんでいるホックニーに倣って、シャツの胸にちょっと華やかなスカーフを。
スカーフ¥27,500/オーラリー ジャケット¥88,000/マーガレット・ハウエル シャツ¥39,600/アワー レガシー(エドストローム オフィス) ジーンズ¥27,500/アナトミカ(アナトミカ 東京) ベルト¥29,700/アンダーソンズ × トゥモローランド(トゥモローランド)
花を生けるように、服というパレットに新しい配色を
![山中崇 8](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img09.jpg)
![花](https://img.webuomo.jp/article/parts/image/archive/323209/2023_08_230824_weekend_img01.jpg)
大人のファッションはシンプルでいい。ただし新しいカラーパレットが欲しい。鮮やかなピンクやブルー、淡いトーン。旬の色を花を花瓶に生けるように組み合わせてみたい。
ニット¥36,300・シャツ¥31,900・ベルト¥26,950/コム デ ギャルソン・シャツ(コム デ ギャルソン) パンツ(セットアップ価格)¥170,500/ア・ソーシャリスト(オーバーリバー) シューズ¥25,300/ティンバーランド フォー ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) ソックス/スタイリスト私物
Takashi Yamanaka
山中崇 1978年東京都生まれ。主な出演作に、ドラマ「深夜食堂」シリーズ、NHK大河ドラマ「八重の桜」「おんな城主 直虎」のほか、連続テレビ小説「ごちそうさん」「半分、青い。」「エール」など。現在は日曜劇場「VIVANT」(TBS系)に出演中。
Hair&Make-up:Yuka Saeki
Stylist:So Matsukawa
Prop Stylist:Yusuke Ishii
Model:Takashi Yamanaka
Composition&Text:Masayuki Ozawa Yukino Nakai[MANUSKRIPT]