好きな国、チーム、選手、ひいてはサッカー由来のストリートカルチャーを理由に、ユニフォームを愛する男たち。三者三様の着こなし方があった。
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カルチャーとしてのサッカーを楽しみたい
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Umbro × New Order
山上達生さん(TOXGO オーナー)
「昔はインパクト重視で派手なカラーのユニフォームを選んでいましたが、今はシンプルなものをひっそり楽しむ感覚。アンブロとイギリスのバンド“ニュー・オーダー”がコラボしたイングランド代表のユニフォームは、1990年のワールドカップイタリア大会の際にリリースされた曲“WORLD IN MOTION”のロゴ入り。サッカー×音楽のコラボに気分がアガるし、ユニフォームらしからぬデザインも好みです。セダン オールパーパスのパンツでスポーティな要素を取り入れつつノアのバケットハットに、ストーンアイランド×ニューバランスのスニーカーでストリートなミックススタイルに仕上げました」
ポロシャツを着る感覚で
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CA Vélez Sarsfield
寳住樹さん(Auba Jaconelli 店主)
「クラシックな紳士服を扱っていることもありスーツスタイルが僕の定番。お店に立つときは自分で仕立てたスーツを着用しています。そこに差したいのがアルゼンチンのCAベレス・サルスフィエルドのユニフォーム。チームのファンなのですが、このデザインと配色にひと目惚れ。ホワイトとブルーの爽やかな配色はジャケットの下にポロシャツやシャツを着る感覚で取り入れやすく、軽やかな印象に仕上がるので重宝しています。足元はヴァーシュの革靴を合わせて正統派なドレススタイルに。小学生の頃からサッカーを始めて15年ほどですが、大人だからこそできるユニフォームの着方を見つけるのが楽しいです」
やっぱり、ベッカムは最高ですね
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Manchester United FC
坂巻凜太郎さん(steady study PR)
「デヴィッド・ベッカムは永遠のスター。恐れ多くも、そのネームを背負いたくて、このマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームを購入しました。これは1999年のチャンピオンズリーグ決勝戦のユニフォームで、その特別感にもぐっとくる。今日は大人の余裕を感じさせるリラックススタイルが気分で、丈の短いイギリス軍のグルカショーツにジョン ロブのローファーと英国ブランドで全身まとめてみました。サッカーユニフォームはラコステの定番ポロを選ぶようなラフな感覚で取り入れてみると、うまくハマる気がします。ここ最近、ファッションとしてキマるユニフォームを選ぶ楽しさにハマっています」
Composition&Text:Takako Nagai