おしゃれは足元から、なんて言葉もあるくらい靴の比重は服好きにとって大きい。普段から足元に目を奪われる二人のシューズクロゼットを特別に案内してもらった。
衣装部屋の一角をシューズクロゼットとして利用。コーディネートをこの部屋で完結できるため気に入っている。
「今は40足弱あると思います。実は取材の直前に断捨離してしまって、これでも少ないほうなんですよ」と笑う。今と昔では靴との付き合い方に大きな変化があったそうで、「昔は毎日の気分やコーディネートに合わせて靴を変えたいと思っていたため、購入する数もかなり多かったんです。でもあるときから、お気に入りの数足を中心に履き回すように意識したら一足一足への愛着が強まって、今あるもののよさを再認識できた。今では流行りのスニーカーやコラボものが欲しいという気持ちはまったくなく、このシューズクロゼットにあるものを大切にリペアして長く履き続けたい気持ちです」。
存在感あるブーツはわかりやすくおしゃれを頑張る日に
「ブーツはちょっとおしゃれを頑張りたいときに履きます(笑)。ルケーシーのウエスタンブーツ(右)はシャフトが長く、存在感抜群。ニックスブーツ(左)はアメリカメイドらしい武骨さが魅力。ジップアップの雰囲気もいいし、着脱がとにかく楽。その一方で見た目どおり重さもかなりあるので、気合が入ります」。
何年たっても手放せないマイベーシックな3足です
「いちばん着用頻度が多いのがこれら。アイランドスリッパのサンダル(右)はレショップ別注でホーウィン社のクロムエクセルレザーを使った、サンダルとは思えない贅沢な作り。グイディのジップアップブーツ(中)とオールデンのVチップ(左)は10年ほど前から愛用、これからもリペアして履き続けたいマイベーシックです」。
数少ないスニーカーはコーディネートのハズシ用
「スニーカーはそれほど履く頻度は高くないんですが、そんな中でもナイキはコーディネートのハズシとして優秀。ダンク(右)は比較的キレイめなパンツと合わせてアクセントにしたり、エアマックス(左)はピタピタのデニムに合わせて思いっきりナードな雰囲気をつくって、飛び道具として楽しんでます」。
Text:Mayu Yamamoto