おしゃれは足元から、なんて言葉もあるくらい靴の比重は服好きにとって大きい。普段から足元に目を奪われる二人のシューズクロゼットを特別に案内してもらった。
ローファー、グルカサンダル、デザートブーツなどざっくりとカテゴリー別に分類されている。下段にはスニーカーを収納。
「ここにある靴は最近履くもので、あまり履かないものや季節ものは倉庫に保管しています。足数は…数えたくないくらいあります(笑)」。きれいに整頓されたシューズクロゼットはまるで坂田さんの着こなしを思わせるかのよう。ヴィンテージばかりかと思いきや現行ものも多くあるそうで、「例えばデザートブーツやオールスターは現行ものも履きます。“ヴィンテージしか知らない”人にはなりたくないんです。今ヒットしている曲は押さえておきたいっていう気持ちと似てると思います(笑)」。幅広いラインナップには強い探究心が反映されている。
タフなトリッカーズは雨の日に履いてます
「トリッカーズのカントリーシューズは、以前コラボで作ったモデルで今は雨の日用に。ゴアテックスなど防水の靴も多くありますが、雨の日に革靴を履くスタイルがいいなと。ギリーブーツ(右)は先日、熊野古道のトレッキングでも活躍。どちらもお気に入りで、リペアを繰り返して一生履きたいと思っています」。
僕の夏と言えばグルカサンダルですね
「夏の定番はグルカサンダルです。パラブーツのパシフィック(右)はソールがラバーなので抜群に歩きやすい。ラストが細くドレッシーな同じくパラブーツのフェレット(左)。気分で履き替えています。最近購入したブラウンのつっかけ(中)はスペインのブランド、ヘリュのもの。ソックスは迷ったら白。夏は素足にも合わせますよ」。
トム・フォード時代のグッチも現役です
「僕の定番スタイルであるブレザーとデニムの足元によく合わせるのがグッチのビットローファー。約20年前から履いているトム・フォード期のもの(右)はリザードの革とビブラムソールのバランスが面白い。数年前に購入したミケーレ期の一足(中)はラストが細く、’70年代を思わせる雰囲気。定番もの(左)も揃えています」。
Text:Mayu Yamamoto