大人のワードローブに欠かせない３つのベーシックアイテムであるジャケット、白シャツ、デニム。洗練されるも、退屈になるも「どう着るか」次第である。明日からのコーディネートが必ずうまくいく、正しい「男の着こなし」最新版。
ちょっとした変化で「優等生的な着こなし」の一歩先へ
WHITE SHIRT
インナーは白T一辺倒から脱却する
ブルックス ブラザーズのアメリカ製ポロカラーシャツがこの春復活。ゆとりのある新しい「レギュラーフィット」の一枚の首元は？ 王道の白Tチラリ（A）は当然いいが、模範解答とは別の選択肢ももっておきたい。例えばインナーをタンクトップにして第二ボタンまで開放（B）。白Tのリブの代わりにネックレスをのぞかせる色気のある着こなしだ。または武骨なヘンリーネックをイン（C）。首元に奥深い表情が生まれる。
シャツ￥31,900／ブルックス ブラザーズ（ブルックス ブラザーズ ジャパン）
（A）Tシャツ／私物
（B）タンクトップ￥9,900／エイチ ビューティ＆ユース シルバーネックレス（45㎝）￥20,900／マリハ
（C）ヘンリーネックTシャツ￥12,100／ナイジェル・ケーボン（アウターリミッツ）
フライフロントは 乱暴に着崩す
久しぶりに比翼仕立てのシャツを着たいが、ジル サンダーの静謐でピュアな一枚を教科書どおり、おしとやかにまとうだけではツマラナイ。少々乱暴に着崩すことで作りのよさが引き立つのだ。カーハートのダック地のワークパンツという対極の印象のアイテムをぶつけたい。
シャツ￥94,600／ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー（ジルサンダージャパン） Tシャツ￥14,300／エイチ ビューティ＆ユース パンツ￥20,900／カーハート WIP（カーハート WIP ストア トーキョー） ヴィンテージの時計￥261,800／江口時計店 サンダル￥20,900／ビルケンシュトック（ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス） メガネ／私物
白リネンシャツと 白金ブレスレットの相乗効果を狙う
白シャツ一枚で直球勝負するなら、アクセサリー使いがものをいう。シワをポジティブに楽しめるポロ ラルフ ローレンのリネンシャツの袖をラフにロールアップ。そのとき手首に欲しいのは、控えめに光るシルバーでも温かみのあるゴールドでもなく、パキッとした冷たい輝きを放つプラチナのブレスレットだ。いい具合に味の出た素肌と白シャツに、ずっとピカピカなプラチナは春夏の新しいベストコンビ。
シャツ￥23,100／ポロ ラルフ ローレン（ラルフ ローレン） プラチナブレスレット（30g）￥340,000（参考価格）／ギンザタナカ
ブロードは洗いざらしで、 オックスフォードは アイロンをかけて着る
ブロードのドレスシャツは洗いざらして緊張感を解くと、軍パンとのコントラストのある着こなしが無理なくこなれてサマになる（A）。対するオックスフォードのBDシャツはパリッとアイロンをかけてタイドアップすると、程よい緊張感が生まれて気分がいい（B）。これまでの着こなしのセオリーをたまに逆転させることで生まれるちょっとした違和感こそ、おしゃれの真髄。
（A）シャツ￥66,000／フライ（トゥモローランド） ニット￥37,400／ジョン スメドレー（リーミルズ エージェンシー） パンツ￥10,780／WAIPER ヴィンテージの時計￥261,800／江口時計店 シューズ￥72,600／パラブーツ × ランド オブ トゥモロー（ランド オブ トゥモロー 丸の内店） メガネ／私物
（B）シャツ￥2,990／UNIQLO パンツ￥51,700／カルーゾ×エディション（エディション 表参道ヒルズ店） ニットタイ￥15,950／ニッキー・スニーカー￥64,900／コモン プロジェクト（ともにシップス 銀座店）
下半身を思い切り太く メリハリを強調する
生真面目な白シャツと、茶目っ気のあるバギーデニムの凸凹コンビが実は最強。オーソドックスなバンドカラーシャツをタックインすることで、迫力あるデニムのシルエットが強調され、シンプルを極めたワンツーコーディネートでも十分な存在感。足元が大人の靴であれば上品さは担保される。実はシャツ自体もパイル地で茶目っ気を秘めているのはここだけの話。
シャツ￥31,900／エリコ フォルミコラ・ベルト￥39,600／イル ミーチョ（ともにシップス 銀座店） ジーンズ￥52,800／クーキーズー シューズ￥277,200／ジョンロブ フォー ユナイテッドアローズ（ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店） メガネ／私物
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Hair:HORI[bNm]
Stylist:Junichi Nishimata
Models:Reo Matsumoto Seima Matsuzaka Taketo Masui Tristan
