連載「くらべてみました」特別編。今回は、新作でも展開が多い定番服から4ジャンルをピック。似たもの同士の着心地やディテールを細かく着くらべる中で、それぞれにとってベストな一着は?
試したのはこの3人
松岡 歩さん
三越伊勢丹 紳士担当
並木一樹さん
美容師
王道紺ブレはオーセンティックにいくか、モダンに振るか
H BEAUTY & YOUTH
いい意味でクラシックなブレザーの原型をとどめていないデザイン。ブルゾンやコートっぽくサラッと着られそうですね。これなら紺ブレ初心者でも挑戦しやすいと思います。
★★★
アンコンなので、肩が落ちてもシルエットは美しい。ポケットの位置がやや低めに設定されていて、自然と手が入れやすいところも○。ただ、僕の好みからすると、ちょっと大きすぎます。
★★★
My Choice
「ユルく着られる紺ブレは、モードやストリートな装いとも相性バツグン!」
ラフなシルエットとサイズ感。紺ブレを持っていない自分でも、これなら手を出しやすい。Tシャツにもラフにはおれて、肩肘張らずに着られるので着用頻度も自然と増えそうです。
★★★★★
Southwick
クラシカルな印象ですが、身幅もアームホールもタイトめで、身体のラインが出やすい。ドレッシーな方向にはハマると思いますが、カジュアルなスタイリングに合わせるのは結構難しそう。
★★★
お尻が隠れるクラシカルな着丈はビジネスでも使える。ダーツで腰まわりがシェイプされているのもいい。トレンドに流されないサウスウィックは、まさに長年着られる万能選手です。
★★★★
生地が柔らかく、肌あたりが抜群にいい。ウエストが程よく絞られているだけに、ほかの二つよりも少し細く感じられる。ゆったりサイズが好きで、体格もがっちりとした自分には難しいかな。
★★
CIOTA ×J.PRESS
My Choice
「オーセンティックだけど着やすいボックスシルエットで毎日着たくなる」
程よくゆとりのある、アメリカンなボックスシルエットが断トツで着やすかったです。硬めのホップサック地は質感がドライなので、これからの季節に最適な一着。軽い着心地も高得点。
★★★★★
My Choice
「基本を押さえながらもひねりがある。この違和感が気分に合う」
Vゾーンが狭く、英国のスクールジャケットのよう。でもラペルの段返りはアメリカらしくメリハリがある。このミックス感がいいですね。カジュアルに薄手のニットやTシャツと合わせたい。
★★★★
生地に張りがあって、遠目からもかっちりとして見える。慣れないとシーンを選びそうなので、ワンサイズ上げると着やすいかもしれない。細身のパンツを合わせたくなりますね。
★★★
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Text:Sayako Ono Mayu Yamamoto