冬服のヒントは街だけじゃない。ファッションのプロたちの着こなしにはたくさんのロジックが隠されている。服選びから、一見難しく思えるコーディネートの秘訣まで、トピック別に、細かく、わかりやすく解説します。
これでいいのだ! 柄アイテムはあえて馴染ませない
1ガンクラブチェック
エレガントな雰囲気を感じさせるチェック柄。赤と黒の配色が美しい。
2カモフラージュ
ベージュを基調としたカモフラ。シックな色の服でまとめて、際立たせるのがポイント。
3オーバーチェック
難しい柄オン柄がマッチしたときはテンションが上がる!
個性的なチェック柄が得意なドリス ヴァン ノッテン。淡い色合いで上品さが漂う。
4パッチワーク風マルチカラー
8色使ったパッチワーク風の柄は主役級の存在感。手編みのニュアンスがいい味。
二日に一回は柄モノを着用簡単に人と差がつくのがいい
綾 瞳さん(会社員)
初めましての人や長年会っていない人と会うときには必ず柄モノを選ぶという服好きの会社員、綾さん。
「例えば仕事でも、無難なグレーのスーツでプレゼンに臨むよりも、チェックのスーツのほうが印象に残りますよね? 覚えてもらいたいのでインパクト強めの柄モノを選んじゃうんです」
だが、もちろん主張が強ければいいということではない。
「柄モノってパッと見たときの印象が強い。それを1カ月後に着ていても、また同じものを着てる人って印象を他人に与えてしまう。そうならないように例えばチェックのジャケットにはデニムオンデニムというアクの強いものを合わせることで、柄ばかりに意識がいかないように調整1。同じくチェックジャケットに柄のスカーフを合わせるとか3。気をつけたいのは柄の分量。バランスが大切です」
柄を立たせるためにほかのアイテムをシンプルにまとめるのも綾さん流。
「カモフラ柄のアウター以外はダークなワントーンで抑えてあげる2。でも、アウターだけに視線がいかないように、足元はチャーチのスタッズシューズを合わせて目線が上下均等になるように工夫したり。また、パッチワーク風のベストには落ち着いたグレーのシャツセットアップを4。あえて正反対のアイテムと合わせることが派手な柄を大人っぽく見せるポイントですね」。
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Composition&Text:Mayu Yamamoto
Text:Kohei Horikomi