冬服のヒントは街だけじゃない。ファッションのプロたちの着こなしにはたくさんのロジックが隠されている。服選びから、一見難しく思えるコーディネートの秘訣まで、トピック別に、細かく、わかりやすく解説します。
ダウンベスト、2通りに重ねればより楽しい!
コートの上からはおれるオーバーサイズがいい
セットアップにアウトドアのエッセンスを加えてみる
Snow Peak × URBAN RESEARCH DOORS
中山慶人さん(アーバンリサーチ プレス)
マットなナイロンの質感がシックな印象のオーバーサイズダウンベストをセレクト。「全身をアースカラーにまとめたときのアクセントとしてボリュームのあるダウンベストが重宝します。バブアーのアウターだけだと寒いってときにはおれば保温性もアップ。また、セットアップにタートルネックという上品な装いにもマッチします。ダウンベストとスニーカーをハズシの要素としてきかせてみました。コーディネートの雰囲気をナチュラルにアウトドアに寄せられるのも魅力です」。
素材の違いでダウンベストを引き立たせる
難易度の高いベスト・オン・コートも同系色ならうまくいく
HOLUBAR
工藤 健さん(アダム エ ロペ プレス)
アウトドアの印象が強いダウンベストをチョイスした工藤さん。「光沢のあるナイロン素材なので、マットなスエードジャケットのインに合わせて質感で遊んでみました。ア-スカラーで統一すればいい感じにいなたくまとまります。一方、コートの上に合わせたコーディネートではグリーンのグラデーションを意識。あえてのこのボリューム感も楽しい。ダウンベストはどう着てもカジュアルな雰囲気になるので、革靴でスタイリングを引き締めました」。
最近お気に入りのアメカジスタイルとも相性抜群!
カジュアルなセットアップにニュアンスを加える
COS
佐藤リッキーさん(YouTuber、デザイナー)
定番のダウンベストスタイルも、アウトドアブランドのものではなく、COSのキルティングタイプを選ぶことでモードにシフト。普段使いに、コーディネートの格上げに、振り幅広く使える。「シャツにチノパンのアメカジっぽいスタイルにはおるだけでしゃれた雰囲気に仕上がる。ダウンベストって僕にとって最終兵器なんです(笑)。スウェットデザインのカシミヤのニットセットアップもそれだけだと物足りないけど、これを重ねれば奥行きが生まれる。レイヤード感が簡単に出せるのでとても便利」。
Composition&Text:Mayu Yamamoto
Text:Kohei Horikomi