冬服のヒントは街だけじゃない。ファッションのプロたちの着こなしにはたくさんのロジックが隠されている。服選びから、一見難しく思えるコーディネートの秘訣まで、トピック別に、細かく、わかりやすく解説します。
安武俊宏さん(BEAMS プレスチーフ)
1「首元のネクタイの分量が多いと頑張ってる感が出ちゃうので極限まで少なく。ニットの丸首をタイバー代わりにして、浮かせて固定するのもポイント」
2「柄パンツをはくときは、そのパンツに含まれていない色はコーディネートにも使いません。パンツの色を全身で少しずつ拾ってコーディネートするとまとまるんです」
3「真っ白の靴下だとアクセントになりすぎて、パンツとけんかしちゃう。差し色を入れるのもうるさいので、肌色に近いベージュを選ぶのが安武的最適解です」
4「ジャケットのボタンの色と靴の色を合わせたいんです。バラバラだとなんだか気持ちが悪いから…伝わりますか?(笑)」
キーワードは柄の取り入れ方です
「コーディネートに一点柄モノが入ると着こなしに奥行きが生まれる。今回はハツキのジャケット、ビームス プラスのニット、ラルフ ローレンのシャツ、トータルで馴染むようにまとめました」。
西野大士さん(にしのや ディレクター)
1「ニットキャップとスニーカーはアディダスで揃えました。W杯だったので(笑)。こういう旬のイベントをサラッとファッションに取り入れるのが好きなんです」
2「ビタミンカラーが好きなんだけど、今年はとことん振りきってイエロー&オレンジのような、あまり見かけない派手色同士で(笑)」
3「セットアップに一点アメカジを足すなら、レザージャケットがいい。この年になってだんだん似合うようになってきたし、このギャップが面白いんですよね」
4「パッと見、普通のセットアップだけどよく見るとちょっと変なところが面白い。チョークストライプにペインターパンツっていうアンバランスさが◎」
ファッションはオンリーワンでいたい!
「セットアップはドレス寄りのアイテムなのでほかはカジュアルに。W杯に合わせてアディダスのロゴをきかせたり、アメリカの企業にありそうな派手色を入れたり、好きなエッセンスを詰め込んでます」。
Composition&Text:Mayu Yamamoto
Text:Kohei Horikomi