冬に着る服も、その着こなし方も決まっていて、どうするべきかわかっている=スタイルがある男たちの話をまず聞いてみた。東京をはじめ、福岡、ミラノ、パリ、ニューヨークの8人の気分とは?
YU OCHIAI 落合 優/東京 Space Designer
Jacket:
Knit:
Pants:
Glasses:
Shoes:
VINTAGE
PENDLETON
CHRISTIAN LACROIX
JULIUS TART OPTICAL
CHAMURA
オーセンティックなブランドを古着で探したい
インダストリアルな家具や雑貨を扱うお店、ハイライトで働きながら、空間デザイナーとして活躍する落合さん。「大好きな古着を購入する決め手は年齢を重ねても似合う姿を想像できる普遍的なものであるかどうか。学生の頃はトレンドを重視したアイテムに手を出しがちでしたが、家具と一緒で長く愛されるものには相応の理由があると気づきました。古きよきブランドの古着を探しています。昔の映画や音楽由来のスタイルがお手本です」。
A「時代背景を感じられるアイテムが大好物。’70年代を彷彿とさせる大きな襟と、長い時を超えて手入れされてきたレザーの風合いにぐっときました。バイカーのようなハードなジャケットに対して、品行方正なメガネやローファーを合わせて違和感を楽しんでいます」。
B「老舗ペンドルトンのセーターは地方の古着店での掘り出しもの。ペンドルトンは柄モノが多い中、これは無地で深いグリーンというのがシックでよかった。目の詰まった丈夫な編み地にはヘビーデューティな空気を感じます。浮かれすぎない差し色として愛用中」。
C「クリスチャン ラクロワのコーデュロイスラックスは、一見、このブランドらしからぬシンプルさですが佇まいはしっかりエレガント。美しいパターンとはき込むほどにしっとり馴染む素材がいい。難しいことは考えずとも、適当に合わせるだけで気持ちよく過ごせます」。
スタイルがある大人の2023年の着こなし
Text:Takako Nagai