革靴もいいけれど、アウターやニットでスタイリングが重たく見えがちな“冬こそ白スニーカー説”を提唱したい。ちょっと懐かしさのある一足は今の気分だし、東京の街の空気にも馴染む。なんといっても軽やかなのに着こなしが若くなりすぎないというのがいい。大人だから似合う、ピカピカすぎない白を足元で。
PUMA
SPEED CAT OG + SPARCO
カーキ×ベージュのタフな着こなしにレトロな白の洗練をひとさじ
ナイロン地のライダースとコーデュロイパンツという少し攻めた組み合わせも、レトロな足元ならギラつかない。スエードのアッパーが印象的な一足は、“ウィスパーホワイト”という名称にもぐっとくる。ドライビングシューズとしても重宝する薄手のソールと、フィット感を重視したコンパクトなフォルムが、パンツのボリュームに対して程よいコントラストを生む。
スニーカー¥12,100/プーマ(プーマ お客様サービス) ジャケット¥132,000/サイ×レショップ(レショップ 青山店) ニット¥39,600/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) パンツ¥66,000/ナイスネス(イーライト) 帽子¥8,030/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア) グローブ¥39,600/デンツ(真下商事)
Reebok × 1LDK
CLASSIC LEATHER
足元で“脱ソリッド”に着地。人のモノトーンにはかわいげが必要だ
前回も好評を博した「CLUB C」に続くコラボレーション第二弾はホワイトをベースにしたワントーン。トウキャップとヒールタブはチョークカラーのヌバック、刺繡のロゴやアウトソールは明るいグレーをそれぞれ採用した。そっけなく見えがちなモノトーンのスタイルには、このくらい奥行きのある白スニーカーがちょうどいい。
スニーカー¥14,300/リーボック × 1LDK(1LDK) ジャケット¥63,800/フレッシュサービス スポーツ(フレッシュサービス ヘッドクオーターズ) パンツ¥9,350/レッドキャップ(DAMAGE DONE 2nd) 帽子¥7,590/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア) ソックス¥33,000/ジ エルダー ステイツマン(サザビーリーグ)
COMME des GARÇONS SHIRT × ASICS
OC RUNNER
「白=無難」を裏切る一足。懐かしいフォルムをモードな仕様で
’80年代のジョガーにインスパイアされて生まれたアシックス「OC RUNNER」が、コム デ ギャルソン・シャツとのコラボレーションによりモダンにアップデート。史上初のオールホワイトは幅広いコーディネートに馴染みつつ、ガラスレザーの光沢がユニーク。レザーアウターやコーデュロイパンツにも負けない存在感の、無味乾燥じゃない“白”が心強い。
スニーカー¥33,000/コム デ ギャルソン・シャツ(コム デ ギャルソン) コート¥84,700/シーシーユー(イーライト) パーカ¥28,600/エカッションパーソネル・マフラー¥27,500/ボーディ×レショップ(ともにレショップ 青山店) パンツ¥46,200/アワー レガシー(エドストローム オフィス) 帽子¥8,030/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
K.SWISS
CLASSIC 66 JPN
デッドストックをもとにジャパンメイドのクオリティで復刻
世界で初めての、オールレザーのテニスシューズとして発売された「ケー・スイス クラシック」。その中でも「CLASSIC 66 JPN」は’70~’80年代にブレイクしたチェコスロバキア製のデッドストックをもとに、日本の技術で復刻させたもの。ややくびれのきいたシェイプとクリーンな白のアッパーに、アウトドアシューズのようなDリングを組み合わせたデザインは、まさに今手に入れたい“いなたさ”。ピーコートや細身のスラックスなど、懐かしさのあるスタイリングにもマッチする。
スニーカー¥19,800/K・SWISS(K・SWISSカスタマーセンター) コート¥88,000/KAIKO(O 代官山本店) ニット¥35,200/バトナー×レショップ(レショップ 渋谷店) パンツ¥10,490/スタンレー(ジャラーナ御徒町駅前通り店) 帽子¥7,590/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
Maison Margiela
Replica
ワークにミリタリー、土っぽい要素を繊細に仕上げるアクセントの白
デニムのセットアップにカーキのロングコート。全体的にオーバーシルエットなスタイルには、コンパクトな足元のほうが断然バランスがいい。マルジェラのレプリカならスタイリングに馴染みつつ、革靴やブーツにない軽やかさと上品さをプラスする。“真っ白”じゃない、ジャーマントレーナー特有の配色もポイント。
スニーカー¥60,500/メゾン マルジェラ(A+S) コート¥187,000/ヒューベント ジャケット¥16,590・ジーンズ¥20,900/リー(エドウイン・カスタマーサービス) ニット¥36,300/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) 帽子¥7,590/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
NIKE
AIR FORCE 1 LOW RETRO
一見ド定番。質感で格上げするのが大人にはちょうどいい楽しみ方
王道のエア フォース1の誕生40周年を記念して発売されたリメイクモデルは、本革のアッパーやオーバーレイのステッチなど、よく見るとオリジナルをアップグレードした大人仕様。遠目に見るとスウェットのセットアップのような、カシミヤのニットパーカ+ニットパンツというコンビと一緒に楽しんでみる。たとえ自己満足と言われようと、服も足元もぱっと見わからないくらいのさりげなさが王道アイテムでは品があって面白い。
スニーカー¥16,500/ナイキ スポーツウェア(A+S) コート¥374,000/ヘリル(にしのや) ニットパーカ¥143,000・パンツ¥93,500/ボーディ(alpha PR) マフラー¥27,500/ジョシュアエリス(グリニッジ ショールーム) ソックス¥33,000/ジ エルダー ステイツマン(サザビーリーグ) 帽子¥7,590/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
VANS
SK8-HI
スケートをしてもしなくても。“滑らない”足元が頼もしい
1978年の発売以来、世界中から愛され続けるヴァンズの「SK
8-HI」も、お馴染みのチェッカーフラッグ柄ではなくオールホワイトが新鮮。往年の名作だけあって、ストレートのスラックスにフライトジャケットのベーシックなコンビにも難なく馴染む。さらに、ミリタリーのアイテムもどこか優しく見えるのが白スニーカーのいいところ。ふとした瞬間にちらりとのぞくハイカットは、ブーツのそれとは違う“隙”があっていい。
スニーカー¥7,150/ヴァンズ(ヴァンズ ジャパン) ジャケット¥22,000/DAMAGE DONE 2nd 中に着たジャケット¥150,700(参考価格)/アワー レガシー(エドストローム オフィス) ニット¥41,800/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) パンツ¥47,300/ラファーヴォラ 帽子¥8,030/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
New Balance
1906R
タイムレスな白を“差し色”に。単なる懐かしさを超えた新しさを託す
ルーズなシルエットが魅力のセットアップはマフラーにレザーのグローブと、季節感あふれる小物と楽しみたいもの。だが、全身をダークトーンでまとめながらも、テックな匂いのする白を投入するのがミソ。質感にテイスト、さらには色の対比が加わって、ぐっと都会的な佇まいに。太めのパンツとも好相性な細身のトウが特徴の「1906R」は、2009年に発売したランニングシューズ「1906」のボディと、2020年に復刻した「2002R」のハイスペックなソールが融合して誕生した最新形。新しい年は、まっさらな気持ちに寄り添う白スニーカーとどこまでも。
スニーカー¥16,500/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室) コート¥159,500・パンツ¥96,800/ナイスネス(イーライト) スウェット¥6,380/VESTI(Pt.Alfred) マフラー¥39,600/ジョシュアエリス(グリニッジ ショールーム) グローブ¥85,800/デンツ(真下商事) 帽子¥7,590/カンゴール(カンゴール ヘッドウェア)
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Hair:AMANO
Stylist:Junichi Nishimata
Model:Yusuke Oshiba