京都・新京極通の新名所!
“架空の運送会社”を掲げた雑貨や雑服が揃う「FreshService(フレッシュサービス)」が京都府京都市に初出店。ディレクターの南貴之ならではの美意識が一気通貫する「FreshService KYOTO(フレッシュサービス 京都)」が、2024年4月6日(土)にオープンした。市営地下鉄の「京都河原町駅」にほど近い、市内屈指のアーケード街である新京極通沿いに面した好立地にある。
正確な住所は「京都府京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町529-1」。細かく入り組んだ商業地区のためスマホの地図アプリではなかなかピンポイントに住所指定ができないが、新京極通商店街を北上するとコンクリートグレーの店舗が見つかる。
新京極通商店街は東京の竹下通り並みに賑わう観光スポットでもあり、軽い気持ちで立ち寄ると、京みやげの感覚でついつい大量に購入してしまう魔窟の「フレッシュサービス」なのだ。
京町屋のような内観がこちら。
間口が狭く見えるが奥行きが長いウナギの寝床のような形状の路面店に、京都店限定Tシャツやシャツのほか、収納や日用雑貨などミニマルデザインのアイテムが所狭しと並ぶ。
京都店限定アイテムは?
ファッションコンシャスな大人男子たるもの、東京でも買える「FreshService」ロゴよりは、「FreshService KYOTO」ロゴが施されたアイテムを深堀したくなるに違いない。
店舗限定アイテムは、Tシャツに加え、セットアップで揃うシャツとパンツの計3型。セットアップは店舗スタッフのユニフォームにもなっており、京都人スタッフとのお近づきの証として購入しておくと、居心地が良くなりそう。
早くも在庫僅少。マストバイの京都店限定Tシャツは真っ先に購入しておこう。
異彩を放つバックプリントは、ディレクターの南がイラストレーター・グラフィックデザイナーとして活躍するテラダヒデジに「京都」の文字をベースにグラフィックを依頼したもの。日本民族・風習・神社仏閣・古建築など、日本人に馴染みのあるカタチと現代における意味合いをマッシュアップさせたデザインアプローチが傑出している。
こだわりの珈琲とビール
この「フレッシュサービス 京都」は南貴之の次の一手。店舗奥には「FRESH DRINK SERVICE(フレッシュドリンクサービス)」の屋号で「ドリンク」も販売するのだ。
京都の地で花咲いたカフェ併設店舗は、「素早く、常に新鮮な洋服、日用品、食などの商品を届けたい」という思いで南貴之が2013年に立ち上げた「フレッシュサービス」の新業態。過去例では、サウナ愛プロジェクトの「ReFresh!Service.(リフレッシュサービス)」が記憶に新しい。
ドリンクもさすがの南貴之ディレクション。珈琲好きも唸る「FreshService BLEND Dark Roast」は、同じ中京区の大先輩にあたる1952年創業の老舗珈琲店「小川珈琲」に製造を依頼。南貴之のリクエストで、「ダークロースト」の名の通り「おしゃれに軽く飲むというよりも、本物嗜好の濃いめ」を自店のスタンダードに据えたのだ。
大人男子にお勧めのドリンクはなんといっても「ビール」だ。特定の醸造所を持たない醸造家、ファントムブルワリーの先駆けである「Hobo Brewing(ホーボーブルーイング)」が監修したオリジナルフレーバーの「FRESH DRINK SERVISE West Coast IPA」がメインストック。
クラフトビール好きの大人男子にとってはイロハだが、「IPA」とは「INDIA PALE ALE(インディア・ペールエール)」のこと。18世紀のイギリスにて、植民地だったインドまでビールを航路輸送するため、防腐作用のあるホップを大量に投入してアルコール度数を高めたビールが名称の由来だ。
ウエストコーストのIPAのイメージ通り、ホップの苦味が炸裂しつつドライな切れ味が魅力。他にも珍しい銘柄のビールを置くが、オリジナルで製造した「西海岸スタイル」のIPAが、南貴之からの提案になる。
南貴之に直撃インタビュー!
夜のパーティーを前にしばしのブレイク。プレスプレビューの直前まで店舗スタッフへ指示を飛ばしていた南に今の気持ちを聞いてみた。
南貴之:東京でカフェ併設店を本格展開する前に、京都でテスト的にオープンしたわけではありません。永住したいほどに京都の街が好きで、人生のもうひとつの拠点にしたいと考えているくらいです。おかげさまで小川珈琲さんとホーボーブルーイングさんとも強いタッグが組めました。この業態の2号店もすでに考えていて、今はエリアマーケティング中です。いずれは空港などにも出店できたら。
桜の季節にオープンを間に合わせるべく、月に何度も新幹線で詣でて京都の業者と対話を重ねたという南。京都仕事でも、持ち前のブルドーザー並みの機動力と折衝力で臨んだのだろうか?
南貴之:郷に入ればなんとやらです。他県でも仕事はしていますし、京都人とひと括りにすると失礼かもですが、やっぱり東京とは勝手が違いましたね。対面での打ち合わせや施工時においてもどこかゆったりとした時間が流れていて、これが京都スタイルかと。まあ、最後は急いでもらいましたけど。
購入したドリンクは、店内と外に設置したカウンターで立ち飲み可能。不意の出会いもありそう。
購入を躊躇しているアイテムがあれば、店舗外に格納式で設置したテーブルにてコーヒーブレイクやハッピーアワーをお勧めしたい。スタッフと談笑しつつホッとひと息。濃いめのカフェインで、もしくはほろ酔い気分で、どちらにせよリフレッシュした気持ちでレジに向かってしまうことだろう。
南貴之:東京からのお客様もお待ちしています。ぜひ、京都の観光スポットに加えてください。
FreshService KYOTO / フレッシュサービス 京都
オープン日:2024年4月6日(土)
住所:京都府京都市中京区
新京極通蛸薬師下ル東側町529-1
TEL:075-212-0228
営業時間:12時~19時