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2024.03.25
最終更新日:2024.03.25

人気のパンツ専業ブランド、プロはどう着こなすか。ベルナール ザンスと新しいクラシック

1967年創業、フランスのパンツ専業ブランド。モダンなシルエットと、多数のメゾンの生産を引き受けてきた唯一無二の技術力を誇る。不朽のスラックスを、ディレクター、バイヤーたちが今の解釈でスタイリング。

人気のパンツ専業ブランド、プロはどう着この画像_1

春らしいクリーンな配色で
より爽やかに、より軽やかに

西口修平さん
―BEAMS F ディレクター

 Model / Color 
―H7
―Light Gray

「20年以上はき続けているベルナール ザンス。こちらはパリのアトリエで膨大な数のアーカイブの中から、色も形も別注した限りなく白に近いライトグレーのスラックス。リラックス感がありながら、太すぎない特別な一本です。同系色でまとめ、足元はレザーサンダルの軽やかなスタイルが気分です」。

スラックス¥61,600/ベルナール ザンス × ビームスF(ビームスF)

人気のパンツ専業ブランド、プロはどう着この画像_2

ワントーンの中に
いろいろなテイストを織り交ぜる

宮本雄弘さん
―ring TOKYO バイヤー

 Model / Color 
―HUBERT
―Navy

「HUBERTはシックな2インプリーツに深めの股上、美しいテーパードが特徴。フレンチのエスプリがきいたスラックスに対してダンガリーシャツで着崩し仕立てのいいワーク風のシャツをはおり、さまざまな要素を取り入れてコンテンポラリーにまとめています。ネイビーを軸にしたのもポイント」。

¥64,900/ベルナール ザンス(ring東京)

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王道チノパンを
セオリーにとらわれず楽しみたい

今村恭平さん
―SHIPS MD・バイヤー

 Model / Color 
―HUGO
―Beige

「チノ素材を使った定番モデルのHUGO。サイズをひとつ上げて、少しゆとりあるフォルムに。ジャストサイズを選ばなくてもいいのが、ベルナール ザンスの魅力です。上は紺ブレではなく、チェック柄のジャケットを。ブリティッシュやアメカジなどのニュアンスをミックスしました」。

¥63,800/ベルナール ザンス(シップス 銀座店)

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繊細なセミフレアを生かして
’70sのムードで

川辺圭一郎さん
―TOMORROWLAND バイヤー

 Model / Color 
―ODEON
―Khaki

「セミフレアのODEONに、ニットポロとジョッパーズブーツを合わせて’70sを意識しました。別注したグリーンがかったカラーと、少し裾が広がるフレアシルエットのさじ加減が絶妙。ノープリーツにはソリッドな印象もあり、モダンに仕上がります」。

¥69,300/ベルナール ザンス × トゥモローランド(トゥモローランド 渋谷本店)

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ペールカラーのシャツが
スラックスを引き立てる

渡邉浩貴さん
―L’ÉCHOPPE プレス

 Model / Color 
―H8
―Charcoal Gray

「美しいスラックスを生かしたシンプルな着こなしに。別注したH8は、小ぶりなインタックで腰から落ちるシルエットが素晴らしい。色気のあるチャコールグレーも好みです。ライトグリーンのシャツをざっくり合わせるだけできまる。足元はヴィンテージのスニーカーくらいがちょうどいい」。

¥59,400/ベルナール ザンス(レショップ 青山店)

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フレンチシックにモードな
アクセントを加えたい

大瀧北斗さん
ÉDIFICE バイヤー

 Model / Color 
―BELLECHASSE
―Gray

「ベルナール ザンスにボーダーTというフレンチスタイルに、ビーズ刺繡入りジャケットやタビブーツといったアイテムを合わせて、モードなムードで楽しみたいです。パターン別注した一本はヒップとわたりが日本人に似合うフィットで、きれいな落ち感も魅力です」。

¥57,200/ベルナール ザンス フォー エディフィス(エディフィス 新宿)

人気のパンツ専業ブランド、プロはどう着この画像_7

ホワイトのワントーンに
奥行きを与えてくれる

並木孝之さん(右)
―AINEXX 執行役員

 Model / Color 
―BAC J
―White

「少しずつ異なるホワイトのグラデーションにまとめてみました。グレイッシュで張りのあるスラックスに、光沢のあるシャツ、スポーティなシャツジャケット…と異素材を重ねながら、立体感を出しています」。

¥52,800/ベルナール ザンス(アイネックス)

タイトなジャケットとの
バランスが新鮮

鴨志田康人さん(左)
―ディレクター

 Model / Color 
―H8
―Charcoal Gray

「’90年代にサルトリアで仕立てたジャケットとH8を合わせました。スリムフィットがブームだった頃に仕立てたスーツはパンツが細すぎるので、ゆったりとしたシルエットに変えることで全体のフォルムを新鮮に見せるのが最近のお気に入りです」。

本人私物

 長く愛用してきた二人が語る 
 ベルナール ザンスの魅力 

鴨志田僕がファッションの仕事を始めた’80年代初頭、ベルナール ザンスは、フランス出張を振り返っても名だたるセレクトショップに置かれており、日本でも取り扱いがありました。当時はフレンチアイビーのトレンドがあり、日本の早耳な方々に人気でした」
並木これまで100本近くのベルナール ザンスを試着してきましたが、不朽の名品だと感じます。エルメスやイヴ・サンローランをはじめ、多くのメゾンブランドのパンツを生産していた技術力はもちろん、パリのアトリエで見たアーカイブも圧巻。ちなみに当時主流のモデルは何でしたか?」
鴨志田「BACです。フランス製の作りのよさ、パリジャン好みの2インプリーツ。アウトプリーツと違い、やわらかく丸みのあるフォルムでヒップを包み込むバランスがカッコよかった。色柄に微妙なニュアンスカラーやパステルカラーが揃うのも魅力でした」
並木太めのBACは今も人気です」
鴨志田「’80年代はボリュームのあるシルエットが主流だったので太いという感覚はなく、ザ・クラシックなパンツとしてはいていましたが、今はくと結構太いですね。最近は一段と太いH8を愛用していて、ゆったりしたドレープのあるシルエットがエレガントです。股上も深いのでタックインして重心を上げてはくのが気に入っています」
並木「昔から鴨志田さんのバランス、色柄の取り入れ方、すべてを陰から見て参考にしています。何度お会いしても必ず新しい学びがあり驚くんです」
鴨志田「驚かせたいわけじゃない(笑)。ハイクオリティで鮮度のあるスタイルをしたいといろいろと考えるのです。ベルナール ザンスは、それを体現できる大切なキーアイテムですね」

お問い合わせ先
アイネックス
TEL:03-5728-1190

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