大きめのシャツをラフにタックアウトしていた8月は終わり。これからシャツ一枚で着るなら、タックインしてシックなムードで。タックイン上手のNEATデザイナー・西野さんとともにポイントとなる8つのルールを紹介。
RULE 1|基本中の基本は「ワンサイズアップ」
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「シャツを一枚でインして着るなら首まわりや袖丈がピッタリ合うマイサイズより、一つ大きいサイズを選ぶのがベストです。目安はSML表記なら1サイズ、数字表記なら1/2から1サイズアップ。少し落ちた肩や腰まわりのブラウジングにより、ちょうどよいゆとりが生まれます」(西野さん、以下同)。
王道の白シャツはサイジングと素材が命。肌触りがやわらかく光沢のあるコットンブロードを使用したビッグシルエットを選べば安心だ。袖口のボタンを留め自然なクッションを楽しみたい。
RULE 2|襟はレギュラーかワイドを選ぶ
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「レギュラーカラーやワイドカラーはドレスシャツ起源のディテールなので、基本的にボタンを開けて着ることは想定されていない。それを知ったうえであえてボタンを開けて着ることにファッション性を感じます。外国人が仕事終わりにジャケットを脱いでネクタイを外してボタンを開けている、あのクタッとした感じがタックインに合うんです」。
’40年代のフランスのオーダーシャツをベースに型を起こしているため着丈は長めだが、襟が小ぶりなレギュラーカラーなのでモダンな雰囲気。
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ワイドカラーはボタンを外すことで首まわりがスッキリと開放的に。クラシックな印象のギンガムチェックはパンツとベルトの色を合わせると今っぽくなる。
RULE 3|ワークシャツは薄手のシャンブレーを
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「ワークシャツはタックアウトするとアメカジ感が強くなるのでインするのが大人の着方。肉厚のものが多い中、薄手のシャンブレーなら通年着られてタックインしやすい」。
上質な超長綿と落ち綿を織り上げることで武骨さと繊細な上品さを両立。ノープリーツのスラックスで腰まわりをタイトに見せればベルトは必要ない。
RULE 4|セットアップ感覚で色を揃える
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「今でこそ市民権を得ましたが、まだタックイン=オタクっぽい、というイメージをもっている人もいるかもしれません。ワントーンでセットアップっぽく着ちゃえば初めての人でも挑戦しやすい」。
上下の色を合わせるなら、肌に馴染みのよいベージュで。フロントボタンを大胆に外しインナーの白の割合を増やせば着こなしやすい。