俳優・林遣都が華奢なメタルフレームやリムレスなミニマル眼鏡を自分のモノにして、ブックセレクター・川上洋平氏が選んだ小説をめくる。知的に満たされる冬の休日。
ayame
アヤメの「CP RW」は、眼鏡をかけても素顔の印象が変わらないようにデザインされていた1930年代のアメリカンヴィンテージが着想源。やわらかなシェイプに上部分のみ繊細なゴールドフレームが輝く。ネジが視界の邪魔をしないよう配慮された設計で、もちろん読書にも最適。
『ストーナー』
「半世紀以上前に刊行され、長く忘れられていた作品。派手さは全くなく、主人公ウィリアム・ストーナーの人生が淡々としかし魅力的に美しい筆致で語られていく。彼の人生は常に冬の時期といえるかもしれない。けれど寒さの中にある春を望ませる微かな気配に次々とページをめくらされます。訳者の東江氏が病の中で翻訳を続け最後の1ページを残し力尽きた、第一回日本翻訳大賞受賞作。著者と訳者の姿が共鳴する稀有な一冊」(川上さん)
ジョン・ウィリアムズ著 東江一紀訳
¥2,860/作品社
林 遣都
1990年滋賀県生まれ。2008年「第81回キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞、「第31回日本アカデミー賞」 新人俳優賞を受賞。2025年3・4月公演の舞台『やなぎにツバメは』に出演。