2024.08.14

【出張スナップ・大阪編】スタイリスト片貝俊が見た。大阪のおしゃれな大人17選(前編)

服も人も「東京と一緒じゃん」と思うことなかれ。大阪のオシャレは“っぽいけど、どこか小ぎれい”がポイントだ。

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スタイリスト
片貝俊

毎年の甲子園観戦帰りの金龍ラーメンは欠かさない。最近は家系ラーメンにハマり、味覚麻痺気味。

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堀池光

実は大阪には2、3回しか行ったことがなく、初出張で撮影も担当。しかも片貝さんとは初対面ゆえ緊張気味。

1|原口敬之さん(アパレル)

原口敬之さん(アパレル)

「自作のTシャツ、娘さんカットの髪、ドンキのジェル。正直そうな人柄がにじみ出てます」。

2|酒井孝太さん(芸人)

酒井孝太さん(芸人)

「自転車乗ってるのを見て、この人すごくいいなと直感。ブルーグレーのトーンが古着の妙」。

3|古田敬一さん(芸人)

古田敬一さん(芸人)

夏のジャケットはマドラスチェックで軽やかに

「ジャケットの色をポロで拾うことでまとまりがありますね。芸人さんには見えませんでした」。

4|角尾碧唯さん(アパレル)

角尾碧唯さん(アパレル)
角尾碧唯さん(アパレル) 2

異素材のアウトドアウェアを
シックにMIX

「ロンT、メッシュ、シャギーTシャツの面白いレイヤードに目を奪われてしまう。アウトドアブランドをうまく合わせてる」。

5|寺村絃さん(アパレル)

寺村絃さん(アパレル)
寺村絃さん(アパレル) 2

デニムセットアップを
個性派ジュエリーでキャラ出し

「アンニュイな人柄だからクセのあるメガネやアクセサリーでもいやらしさがいっさいない。若いのに雰囲気抜群」。

6|森裕喜さん(アパレル)

森裕喜さん(アパレル)

ストリートなTシャツ+ロンTを
スラックスで引き締める

「帽子2個持ってたけど、3個のときもあるって。いろいろと抜け続けてるちょいダサが好きです」。

7|田中陸さん(会社員)

田中陸さん(会社員)
田中陸さん(会社員) 2

「古着ばかりだけど小ぎれいなのはツヤのあるヘアのおかげ。デカバッグには何入ってるの?」。

「衣食住の走攻守が揃って“かっこいい”なんですよ!」

片貝俊

 入社2年目、突然言い渡された初出張。「大阪っぽい人撮ってきて」ってどんな人? 先輩たちに聞いても濁される。OK、ライバルってことですね。福岡に出張している先輩スタイリストの池田さんに負けられない片貝さんから「500人撮ってうまいメシ食いましょう」とのLINE。「OK! 600人で!」。

 土曜朝、大阪は快晴。ようやくバディと初対面を果たす。まずは大阪感を求めアメ村へ。ハントした二人は芸人さんだった。「古着と小ぎれいさはキーですな」と片貝さん。職業も雰囲気もTHE大阪感。グッジョブ。その後はとにかく足で稼ぐ。20人“爆撮”で初日終了。昼抜きからの焼き肉しみたッス!

肉
肉 2

 日曜は雨。堀江で待機。待機。とにかく待機。「スナップは釣りに似てる…」。そうつぶやく片貝さんの目線は200m先を追っていた。日暮れまで撮影し、2日間で計30人強爆撮完了。

 またも焼き肉で祝杯をあげ、振り返りを。洗練されたおしゃれな人半分、古着ミックスで野暮さを出す人半分。古着感を主張しつついいあんばいで清潔感がある人が多い。「大阪らしさとは小汚さと小ぎれいさの両立。古着が主役だけど、白パン・スラックスで“クッ”と清潔感を出す。①⑥⑦の人はまさしくって感じ」と片貝さん。そして大阪の人はスナップをお願いすると基本快諾。話も面白い。「俺はね、自分を理解した着こなしが好きなのよ。ブランドじゃなくて、自分のキャラクター、スタイリング、髪型、ひいては何をどこで食うかまで。衣食住、走攻守全部がジャストミートして本当の“かっこいい”が生まれるわけですよ」とバディは語る。「あえてMVPを選ぶならデニムセットアップの二人。人間性が出たまったく違う着こなしが面白い。あとは俺たち二人ってことで(笑)」。

片貝俊 2

東梅田「河童」の名物サテバービー(串刺し焼き肉)を前に満面の笑みの片貝さん。

ホタルイカのカツ
イクラのカツ

2軒目で食べたホタルイカとイクラのカツは絶品。

金龍ラーメン

金龍ラーメンは日曜朝でもおいしかった。

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