秋から冬へ移行するこの時期、日中と夜の寒暖差もあって服装に悩むところ。そこで適任なのがクルーネックのロンT。アウターの下にも、ニットのインナーにもちょうどいいし、暖かい日は1枚で着られて秋コーデと冬コーデの“つなぎ役”としてピッタリだ。アメリカと英国の持ち味の違う定番と、コンテンポラリーな人気ブランドの新定番をピックアップした!
定番
CAMBER|キャンバー
昔ながらのアメリカブランドである「キャンバー」は、もともとペンシルバニア州のカットソー専業ファクトリー。今なおメイド・イン・USAを貫き、その質実剛健なつくりにファンは多い。このロンTはブランドのなかでも最大の厚さを誇る「マックスウェイト」シリーズの8オンスで、タフさが際立つ。タイトにつまったネックもここの特徴だ。ロンTとスウェットの中間的なイメージで着こなせそう。¥6,300/キャンバー(ハイ!スタンダード)
定番
SUNSPEL|サンスペル
上品に着られるロンTを求めるなら、150年以上の歴史をもつ英国ブランド「サンスペル」をおすすめしたい。ミニマルなデザインもさることながら、とにかく着心地がバツグンにいい。インド由来の希少なスビンコットンと、エジプトのギザコットンを組み合わせた生地で、他品種のコットンではつくれないしなやかさと光沢を生み出している。ロンT1枚でも、大人の品位を落とさない約束をしてくれる。¥12,000/サンスペル 表参道店
新定番
UP CYCLE|アップサイクル
“アップサイクル”とは、廃棄物や使わなくなったものを、新しい素材やより良い製品に変換して価値を高めるような加工を行うこと。その言葉を冠したブランド名の通り、このロンTもペットボトルの再生素材(ポリエステル)とコットンのハギレを砕いたものから作られる、100%リサイクルの素材を採用。アップサイクルのロンTを着ることで環境問題へ意識を向ける、いい機会かも。¥4,900/アップサイクル(メイデン・カンパニー)
新定番
COMOLI|コモリ
上質でシンプルな日常着を提案する国産ブランドの「コモリ」からは、ウール天竺のロングスリーブカットソーを。ウールといえど、極細で繊維長の長い特別なウールに洗いをかけているので、素肌に着てもチクチクしない優しい肌ざわり。天然素材のウールは体温調整や防臭の機能も備えているうえに速乾性もあって、たとえば旅行先のホテルで洗っても翌日には乾いているから、旅着にも最適だ。¥24,000/コモリ(ワグ インク)
新定番
AURALEE|オーラリー
2015年にスタートして以来、「オーラリー」の飛ぶ鳥を落とす勢いは止まらない! 上質でありながら気軽に着られる服は、つい手にとってしまう魅力にあふれている。このロンTも、表糸にはアメリカの超長綿であるスーピマコットンを、裏糸には柔らかな甘撚りの糸を使用し編み立てたプレーティング素材を使うことでふっくらとしたタッチとハリ感を演出している。今の季節はもちろん、真冬の寒い日のインナーにも重宝するはず。¥14,000/オーラリー
新定番
ATON|エイトン
シンプルなデザインこそ、素材やシルエットの差が顕著にあらわれるもの。日本の「エイトン」のカットソーは、派手さはないけれど、まさに“上質”を形にした1枚。インドで手摘みされたスビンコットンを空気紡績し、和歌山のニッターにて編まれたオリジナル素材で、着心地はふんわりしなやか。強度を備えたトライアングル切り替えになった袖口も、長く着られることを考える「エイトン」らしいディテールワークだ。¥16,000/エイトン青山
オーラリー TEL:03-6427-7141
サンスペル 表参道店 TEL:03-3406-7377
ハイ!スタンダード TEL:03-3464-2109
メイデン・カンパニー TEL:03-5410-9777
ワグ インク TEL:03-5791-1501
Stylist:Shun Katakai
Composition & Text:Masato Nachi