プレタポルテの実用性と、メゾンに宿るオートクチュールのドラマチックさ。両者が織りなす「コントラスト」を実在したバレエダンサーの人生観にもなぞらえて表現している今季。キム・ジョーンズが打ち出す最新コレクションを、演じる役ごとに多彩な“顔”をのぞかせる柄本佑が表情豊かに纏う。

MOVIE

01

かつてムッシュ ディオールが手がけたオートクチュール「オブリーク」ラインを再解釈し、現代的にアップデートした「テイラー オブリーク」のセットアップスタイル。深いダブルブレストや高いボタン留め、くるみボタンといった古きよきディテールの数々が、繊細なグレートーンやシルエットによってぐっとモダンに引き立つ。

ジャケット¥430,000・パンツ¥200,000・シューズ¥185,900・ソックス(参考商品)/ディオール(クリスチャン ディオール)

02

深みのあるバーガンディの色味が目をひくフライトブルゾン。オートクチュールから引用した背面のガゼットによって立体的なフォルムに仕上げ、胸元には“Christian Dior Couture”の刺繡を同色でプラス。クラシックとモダンの要素が絶妙なバランスで同居するミリタリーアウターを、エレガントなシャツスタイルで。

ブルゾン¥530,000・シャツ¥260,000/ディオール(クリスチャン ディオール)

03

デイリーユースに適したコンパクトなショルダーバッグから、その名のとおり週末の旅にぴったりな「ウィークエンダー」バッグまで。ディオールらしい上質なグレインレザーバッグの数々に、メゾンの象徴的なモチーフを再構築した幾何学柄ステッチ「マキシカナージュ」が新鮮な奥行きと遊び心をプラスする。

斜め掛けしたバッグ¥590,000・手に持ったバッグ¥740,000・ジャケット¥540,000・パンツ¥180,000/ディオール(クリスチャン ディオール)

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タフさとエレガンスの二面性を印象づける、ホワイト襟のアクセントがきいたベルテッドデニムジャケットとバギーデニムパンツ。ダンスの最中でもデニムを愛用していたという、ルドルフ・ヌレエフのスタイルフィロソフィに着目したルックを柄本さんらしい凜とした表情でムードたっぷりに着こなした。

デニムジャケット¥360,000・デニムパンツ¥210,000・シューズ¥185,900/ディオール(クリスチャン ディオール)

PRODUCT

Tasuku Emoto

東京都生まれ。2001年に映画『美しい夏キリシマ』(’03年公開)で主演デビュー。以降、映画『きみの鳥はうたえる』『素敵なダイナマイトスキャンダル』『ハケンアニメ!』『シン・仮面ライダー』などに出演。放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」では主人公・紫式部のソウルメイトである藤原道長を熱演。