セレクトショップARKnets(アークネッツ)の快進撃が今季も止まらない。近年では海外ブランドとも手を組み、クラシカルで気の利いた別注名品を生み続けている。今季も別注ライン「ONLY ARK」で、ありそうでなかった逸品が豊作。9つの限定コラボをご紹介する。
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Goldwin
1.Goldwin|Connector Insulated Jacket
テック過ぎない面持ちで機能性抜群のアウター
防寒性にすぐれたアウターは重く肩が凝ることや、着丈が長くて動きにくいこともある。ゴールドウインに別注した「Connector Insulated Jacket(コネクター インシュレーテッドジャケット)」は、暖かいのにとにかく軽い。
軽さの秘密は、中綿に選んだ海洋プラスチックゴミを再生させたエコ素材にあり。そして表地には、薄くて軽く、しなやかながら耐久性にも優れるシェル素材「パーテックス カンタムエア」を採用。機能てんこ盛りなアウトドア然とした顔つきにせず、襟ありのコンパクトなブルゾンに落とし込んだ。このジャケットに袖を通して、軽さと暖かさを一度実感したら、テックアウター選びは”あがり”かもしれない。
2.Goldwin|Cotton/Wool Crew Neck T-shirt
天然繊維の恵みを受けられる快適なインナーT
ジャケットの下に着ているのは、シンプルな「Cotton/Wool Crew Neck T-shirt(コットン/ウール クルーネックTシャツ)」。ふっくらとしたタッチで、じんわりとあたたかく心地よく着られる。汗冷えしにくく、臭わないというウール由来の特性に加え、しなやかで肌あたりのいいコットンのよさをブレンド。さらに自然なストレッチもきいていてストレスフリー。首裏には縫い目が当たらないようコットンテープを貼り、タグをプリントにするなど着心地への追求は半端ではない。
Goldwin
Danner
3. Goldwin|Dry Stretch Twill Tuck Pants
美しさを追求したイージーパンツ
「Dry Stretch Twill Tuck Pants(ドライストレッチ ツイルタックパンツ)」は、一見すると上品なスラックスに見えるが、実はポリエステル×ポリウレタンのイージーパンツ。ワイドストレートシルエットながら落ち感のある大人っぽいウール調の素材感で、品よく見せてくれる。
ゴムが入っているのは後ろ半分だけで、前側はトラウザーズのようなデザインにしているのもきれいに見える理由。シワになりにくく速乾性もあるため、運転時や旅行にももってこい。いつだってクリーンな雰囲気を保つことができる。
4. Danner|CASCADE RANGE WP
タフながら都会的な印象を与える別注「カスケード」
足元は、ダナーに別注した「CASCADE RANGE WP(カスケードレンジWP)」を。重厚でタフなレザーシューズは冬の着こなしと好相性だが、ものによっては武骨すぎて合わせづらいこともある。この別注では、ダナーらしいラギッドなイメージを保ちながらも、くすみのあるチャコールスエードで洗練された印象に仕上げている。ミリタリーブーツを彷彿とさせるフロントジッパーユニットも別注のポイント。脱ぎ履きのしやすさを後押ししてくれる。
Schott
5. Schott|US NEW CARCOAT
モダンなカーコートでレザーをはじめてみる
ダウンやウールのコートもいいけれど、一度はレザーアウタージャケットを手に入れたい。着心地や見た目のハードさに及び腰になる人でも、名門のショットに別注したカーコート「US NEW CARCOAT(USニューカーコート)」なら、一着目になるどころか一生モノになる可能性大だ。
ショットといえばダブルライダースの「ワンスター」やシングルライダースを思い浮かべる人もいると思うが、こちらは隠れた名作「ニューカーコート」を元に別注している。革にはしっとりしたステアハイドを選び、ごわつきもなくソフトな着用感を実現。表情のある細かなシボも上品にうつる。さらに、肩幅が狭い日本人向けに肩のラインを調整してフィット感を高め、レザーの厚みを薄くしているのもポイント。
BATONER
6. BATONER|SMOCK JERSEY
7. BATONER|ONE TUCK JERSEY PANTS
脱スポーティ。トラックジャケット&パンツの新境地
ARKnetsは日本が誇るニットブランド、バトナーとも長く関係を築いており、今季はセットアップで着られるトラックジャケット「SMOCK JERSEY(スモックジャージー)」とパンツ「ONE TUCK JERSEY PANTS(ワンタックジャージーパンツ)」を別注。
インラインにはないブラックで、ジャケットはダブルジップ仕様に。パンツはワンクッションが入るよう丈を1インチ長くしている。表にドライタッチのポリエステル、裏には超長綿を使用した裏起毛のジャージ素材使いで、とろみのある暖かい着心地が嬉しい。ゆとりあるシルエットも絶妙で「こんなのを待っていた!」と、膝を打つような仕上がりだ。
屋内のリラックスウェアとしてはもちろんのこと、ワンマイルウエアにも最適。スポーティさが押さえられているため、シャツとタートルニット、レザーシューズと合わせれば自然とクリーンにも決まる。それぞれ単品でも使えることも考えれば、有用なことこの上ない。
EMMETI
8. EMMETI|JURI ARK ‐ CAMOSCIO 0.5㎜
9. EMMETI|ISE ‐ CAMOSCIO 0.5㎜
スエードこそ大人が着るべきレザーの模範解答
恒例となったイタリアのラグジュアリーレザーブランド「エンメティ」との別注シリーズからは、ゴートスエードを使用したシングルライダースの「JURI ARK CAMOSCIO(ユーリアーク カモッシオ)」と、ダウンベストの「ISE CAMOSCIO (イセ カモッシオ)」が登場。銀面を削ぐことで毛足を短く薄く仕上げており、ビロードのような滑らかなタッチに。軽やかでやわらかく、しっとりとした質感は、いい意味でレザーらしからぬ着心地だ。襟裏、内ポケット、カフス裏にはシボ革のラムレザーを使うなど、見えないところにも手を抜かない。
「冬でもレザージャケットを暖かく着たい」というアークネッツのディレクターの思いが叶ったレザーベスト&ジャケットは、両者を同サイズでそろえれば着丈の長さが一緒になる、まさにシンデレラフィット。着こなしの想像がふくらむコンビだ。