5位|Cale チェスターフィールドコート
なんと第5位にもロングコートがランクイン!
総合ランキングに3着目のロングコートがランクイン。素材のよさやレザーの切り替えがアクセントになった、カルのチェスターフィールドコートが選ばれた。無染色のカシミヤを平織りしたオリジナル生地に、大見返しを赤みの強いブラウンのラムレザーで切り替え、繊細さの中に色気を残している。ボタンは襟裏に1個だけと、装飾はとことんミニマム。
川辺 圭一郎(TOMORROWLAND バイヤー):着た瞬間、軽っ!と声が出てしまった。カシミヤだったとは驚き。襟の見返しにレザーを組み合わせたデザインが、とても新鮮でした。
綾 瞳(会社員):カシミヤとレザーの切り替え、さらに同素材のウエストベルトをつけたことで加味されるニュアンスが計算され尽くしている。また、レザーは黒ではなく、赤みがかった色味を選んでいるので、表地のベージュとのコントラストが抜群。
庄山 真吾(会社員):クタッと落ちるドレープは上質な生地だからこそ。これだけで着こなしが格上げされる。
梅田 聡(会社員):正直、1位と迷ったくらい好き。一見、レザーコートを裏返したようなデザインが面白い。これをカッコよく着られるおじさんになりたい!
4位|AURALEE ダウンベスト
ダウンベストの常識を覆したオーラリー
オーラリーのダウンベストは総合ランキングでは4位ながら、ダウン部門では120点を獲得して断トツの支持! 約50人以上の参加者が票を入れていて圧倒的な人気だった。ミニリップストップナイロンを採用し、裏面に特殊なウレタン加工を施すことで防風性と撥水性を備える。英国産のホワイトダックダウンは詰める前に加湿乾燥加工を施し、ふっくらとした仕上がりが魅力。
安武 俊宏(ビームス オウンドメディアマネージャー):ナイロン生地でここまで洗練された雰囲気をつくり出せるのはオーラリーならでは。アームホールが広めのボックスシルエット、もう完璧です。
日巻 功一朗(弁護士):ヴィンテージにありそうな形でありながら、色味や生地の風合いはクリーンというギャップがいい。ナイロンの耐久性が少しだけ心配。
仲田 祥(会社員):ダウンベストはどうしてもストリートやアウトドアテイストに寄りがちですが、それをいっさい感じさせない。生地のマットな質感や膨らみすぎないダウン量などさすが。子どもっぽく見えないのも、オーラリーだからこそなせる技。
LEE SANGHO(自営業):着膨れて見えないように、細かくシルエットを設計している。着るだけで、よくわかります。
3位|LEMAIRE ナイロンフーデッドブルゾン
まだまだ人気のブルゾンはルメールに軍配!
3位でようやくブルゾンがランクイン。コートより着やすく、品のよさを演出できる点に人気が集まった。ランキング常連のルメールも今回ばかりはと思っていたが、後半に怒濤の巻き返しが起きて3位を獲得した。光沢のある表地には撥水加工を施した日本製のナイロンを使用。通気性のある背面ヨークやフードについたドローコードなど機能性も十分だ。
武田 凌(会社員):ルメールはテック系のアイテムをモダンに落とし込むのが天才的。ウエストの内側のドローコードも地味にうれしい。価格はかわいくない(笑)。
平沢 幹太(FOLL デザイナー):高い位置にフロントポケットがあるため、座っているときでもモノの出し入れが容易。また、袖リブのテンションがきつめなので、袖をまくっても落ちにくい。着る人のことを考えて作られている。服のクオリティが素晴らしいです。
吉田 優亮(販売員):中にジャケットを着られるボリューム感がいい。タートルネックニットでレイヤードを楽しみたい。
木下 二郎(会社員):絶妙に褪せた色味からは想像できない、ドレープのある生地感。ミリタリーライクなアイテムを上品にアップデートさせるのがとにかくうまい。
2位|YLÈVE バルマカーンコート
僅差で惜しくも2位。今季注目のカラーはやっぱりブラウンだった
試着フェス®全体を通して、トレンドのブラウンのアウターを手に取る参加者が多かった。その中でも1位のハイクと最後まで接戦を繰り広げ、2位と大健闘したのがイレーヴのコート。深みのあるブラウンが渋い。細番手のSUPER140’sのウールを高密度に織り上げ、重厚感としなやかさを実現。ゆったりとした身幅と生地にナイロンを少し混ぜることで快適な着心地に仕上がっている。
小川 敬大(管理栄養士):ビターチョコのような色合いが絶妙。オン・オフ両方で使える普遍的なデザインもいい。クリスマスは、このコートをはおって出かけたい。
小林 誠治(会社員):チンストラップやウエストベルトがつくので、いろいろな着方を楽しめる。襟を立てて着るのもよさそう。より軽いとなおうれしい。
岡澤 アキラ(タレント):深みのあるブラウンと重厚感のある生地がクラシックですが、膝まで隠れる丈やラグランスリーブ、ゆったりとした身幅など、今っぽくデザインされていて着やすい。スウェットパンツを合わせても、コートのおかげでサマになる。
國吉 政廣(会社員):個人的ナンバーワン! 背が高くない自分でもきれいに着こなせるサイズバランスが秀逸。
1位|HYKE チェスターフィールドコート
一周、二周回ってのクラシックなロングコートが、欲しいアウター1位に!
全264着のアウターの中で頂点に選ばれたのがハイクのチェスターフィールドコート。去年まではショートアウターが人気だったが、その反動もあり参加者の目には王道のクラシックなコートが新鮮に映ったようだ。ちなみに2位のイレーヴには1票差で勝利。こちらのハイクのコートは、定番の形で素材を更新しながら展開している。今シーズンは光沢感のあるウールを採用。ミリタリーライクになりがちなカーキをエレガントに昇華している。そしてアンダー10万円のプライスも競争力が高い。
佐藤 雄大(会社員):ここまで高級感のあるカーキ、見たことない! 動いたときの裾のなびき方がきれいすぎて感動した。
堀内 武蔵(会社員):袖は程よくボリュームがあって、横から見るシルエットが美しい。サイドポケットがミニマムなのも気に入った。チノパンと合わせてアースカラーでまとめたい。
鈴木 大輔(会社員):シングルのチェスターフィールドコートがあらためて新鮮。生地が柔らかい肌触りでずっと着ていたくなる。インは全身黒でまとめて、コートの色を際立たせたい。
安倍 弘晃(会社員):ミリタリーコートを極限まで上品にした雰囲気にやられました。袖通しが滑らかで、生地の上質さがビンビン伝わる。着たときのAラインのシルエットがとても美しく、肩がぴったりと収まるパターンはさすが。値段も10万円をきるなんて信じられない…。
杉浦 靖隆(会社員):生地は薄いですが、ちゃんと張りがある。ボタンのブランドロゴが同色で目立たないとなおよかった。