クラシックな佇まいの正統派20本を、N.ハリウッド デザイナー尾花大輔さんが試着して、今本当にはきたいベスト5を選出。最高の審美眼によるスラックス選びは意外性の連続だった。
LORO PIANA
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ワイドストレートに快適なウエストゴム仕様。極上のウールとカシミヤを織り上げた、とろけるようなはき心地が魅力。
カジュアルに振り切るアプローチが新鮮だった
「ロロ・ピアーナはニットはいくつか持っているし、好きなブランドですが、パンツは初体験。僕ら世代としてはスーツ地を買わせていただく高級生地屋さんとしての印象が強かったので、今の世界観はとても印象的。もちろんこのスラックスもウールカシミヤで着心地のよさは言うまでもないけど、カジュアルに振り切るアプローチが新鮮だった。軍パンでもないのに裾に補強ステッチ入りで、ボタンなしのバックポケットもラフ。片玉縁というドレス仕上げなのに、幅がかなり太い。素材は超上質でデザインはカジュアルを強めにミックスする感覚が好みです。最初に話したドレッシーなパンツとはまさにこのこと。タイドアップで革靴を履く気はないけど、きれいに見えますよね? 初めて見るブラウンの色味も気に入りました」
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