クラシックな佇まいの正統派20本を、N.ハリウッド デザイナー尾花大輔さんが試着して、今本当にはきたいベスト5を選出。最高の審美眼によるスラックス選びは意外性の連続だった。
SAINT LAURENT
ワンタック入りで、ヴァージンウールとカシミヤ混紡の柔和な温もりも特徴。
何より裾のダブルの折り返し幅の細さに惹かれた
「ドレスパンツなのにまさかのカジュアルさ。ピッチの太いストライプ柄、昔ながらのフランネル生地、ストレートシルエットから、一見『ザ・クラシック』だと思いきや、はくと『ニュー・クラシック』という感覚。何より裾のダブルの幅の細さに惹かれた。ダブル自体がカジュアルダウンの仕様だけど、普通は3・5〜5㎝で入れる折り返しがこれは2・5㎝ほど。ささいながらデザイナーの主張を感じます。Tシャツとスニーカーで合わせたらスラックスとしての佇まいがもっと際立つはず。ワイドなイージーパンツ感覚ではきたいです。長くはき込んだ後には洗って乾燥機に入れて生地を縮ませてもいい感じのパッカリングが出そう。ディレクターのアンソニー・ヴァカレロ、好きになりました。アーカイブを掘ってみたい」
