アウターが決まったら、インナーや小物も格付け。UOMO世代を代表して、信頼できる二人を朝から晩までカンヅメに。「着て即しゃべる」熱き試着ドキュメント。
西野大士 3位|SUNSPEL
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タイトなのに窮屈に感じない、インナー使いのシャツに感動
西野大士 2位|ATON
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艶っぽすぎない黒シャツに決定。これならヘビロテできそうだ
西野大士 1位|BROOKS BROTHERS
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王道のオックスフォードシャツはレアなカラーが決め手になった
カジュアルシャツはもう、フィーリング!
「ニットに始まり、締めのシャツまで1位がかぶるとは(笑)。Brooks Brothersはまさに『キングオブシャツ』ですね。定番のオックスフォードシャツを何枚も持っていますがパープルはレアカラー。2000年代後半から徐々に色数が減ってしまったので、持っていない色に出会ったら必ず買います。アメリカ製という背景込みで惹かれるので、デニムにタックインして王道のアメカジスタイルを楽しみたい。2位はATON。黒のシャツは夜のムードになりがちで難しいのですが、これはさまざまな要素のミックスで艶が軽減され、今っぽいオリジナリティがある。ゆるめのボックスシルエット、フォーマルな前立て、ミニマルな襟の仕立てと、組み合わせがうまい! SUNSPELはほかにないグリーンが爽やか。ニットの中にジャストフィットで着ます。白シャツだとパリッとキマりすぎるところをやわらかい印象に抑えてくれそう」(西野)
池田尚輝 3位|NEZU YOHINTEN
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クセのある生地もシャツなら? ポケット位置を確認してうなずいた
池田尚輝 2位|POLYPLOID
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ブランドの美学が詰まったデザイン性のある一枚を何度も試着
池田尚輝 1位|BROOKS BROTHERS
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西野さんとは別物のシャツをチョイス。ブランドかぶりの1位に
胸ポケットはあればあるほど好き
「1位はまさかの生地&色違い。緊張が走りましたね(笑)。やはり決め手は色。『オリーブ系×イエロー』や『キャメル系×イエロー』のようなしゃれた中間色のレイヤードを楽しみたくて。生地は西野さんのほうがパリッとドレスライク。こちらは洗いがかかっていてシルエットもゆるめ。僅差ながら最後にお互いの好みが出ましたね。POLYPLOIDのビッグシャツはブランド初期から作り続けている最もベーシックなアイテムで、風格が出てきたと感じて選出。素朴な生成りかつ粗野な生地にはデザイナーの社会的なメッセージも感じる。ワーク由来のポケットやステッチワークには日常着としての必然性があり好き。3位の根津洋品店は、うねの入ったベロアという特殊すぎる生地にダブルポケットと裾スリットでワークテイストを掛け合わせる斬新なセンス…。白のボタンでカジュアルダウンしつつ襟はシャープと、随所まで面白い」(池田)
細かすぎる審美眼を光らせるスタイリスト。シルエットからステッチワークまでトレンドに偏りすぎないあんばいを模索。デザインの意図を探りながら名言を連発。
ブルックス ブラザーズを経てNEATのデザイナーとして活躍。スラックスのスペシャリストかつ私服ではポップにアメカジを着こなすという多角的視点が持ち味。