アウターが決まったら、インナーや小物も格付け。UOMO世代を代表して、信頼できる二人を朝から晩までカンヅメに。「着て即しゃべる」熱き試着ドキュメント。
西野大士 3位|HOLLYWOOD RANCH MARKET
ブーツとスニーカーの中間的存在で足元に新セオリー投入なるか
西野大士 2位|SANDERS
言わずと知れた名ブーツはストレートチップでコンサバ回帰
西野大士 1位|F.LLI GIACOMETTI
トレッキング×パイソン柄の意外な掛け合わせに興味津々
好みのパンツの裾幅への収まりが第一
「一応、パンツ専業ブランドの者なので…パンツを邪魔せずに裾幅に美しく収まるブーツのみを、攻めたデザインで選びました。1位のF.lli giacomettiはシューレースとソールがトレッキング由来で、アッパーはエキゾチックなパイソン柄。チャレンジングな一足をスラックスにさらりと合わせたい。SANDERSは“Military Collection”のストレートチップというのが珍しく、九分丈のデニムでアピールする想定。とはいえ繊細な主張のデザインですから池田さんからの指名かぶりを予想したら…案の定(笑)。3位はあらためて新鮮なスエードブーツ。ただしデザートブーツではないのが肝。淡い色味に、クレープソールがかわいげをさらにひと押し。ブーツとスニーカーの中間的な立ち位置でフレッシュな足元を楽しみます」(西野)
池田尚輝 3位|FOOT THE COACHER
季節限定かつ愛嬌のあるボア素材がクセになったようだ
池田尚輝 2位|GABRIELA COLL GARMENTS
ミニマルシェイプととがったディテールが斬新だ
池田尚輝 1位|SANDERS
西野さんの上をいき、堂々1位! 秋のワードローブを手堅く守る
ブーツ自体濃口なんでデザインは薄口で
「硬派にストレートチップを入れたSANDERSのチャッカブーツが1位です。日常使いのブーツにフォーマルなドレスのディテールというさじ加減、これくらいのデザイン性が理想。堅牢な存在感で、コーデュロイやウールなどのほっこりした秋冬素材に合わせたくなりました。それに対しウエスタンブーツですが、ステッチの装飾がなくショート丈でとっつきやすいGABRIELA COLL GARMENTSが2位。光沢を抑えたマットなレザーもいい。そのミニマルさの中にヒールととがったトウによる少しの個性が絶妙です。3位のFOOT THE COACHERは季節限定のボア素材に冬の気分が上がります。ブランドお得意の重厚なデザインではなく、丸くて抜け感のある佇まいの意外性も好み」(池田)
細かすぎる審美眼を光らせるスタイリスト。シルエットからステッチワークまでトレンドに偏りすぎないあんばいを模索。デザインの意図を探りながら名言を連発。
ブルックス ブラザーズを経てNEATのデザイナーとして活躍。スラックスのスペシャリストかつ私服ではポップにアメカジを着こなすという多角的視点が持ち味。