服好きたちが注目のアイテムを実際に試着しながら、デザイン、着心地、機能性など、さまざまな観点からシビアにレビューする人気企画「試着フェス®」をアップデート。アイテム別に10部門に分けたうえで、参加者65人が厳正に順位づけ。各部門でBEST3に輝いた選りすぐりだけを紹介します。何を買うべきかがひと目でわかる、春のマストバイリストです!
BEST3|COMME des GARÇONS HOMME
表地にはエステルラミー素材という化学繊維を使いながら、ウールリネンのような風合いあるニュアンスに仕上げたブルゾン。かすかに施されたストライプがアクセントに。総裏仕様で、裏地にはオリジナルの「エステルストライプ」を採用した。ゆったりとした身幅で、着丈はやや短めにデザインされている。
津島大地(フォトグラファー):身幅はゆるいのに極めてシック。ギャルソンだからなせる技ですね!
柏原浩志(会社員):シルエットが立体的でいい! 裏地が「フォーエバー」ラインにありそうなブルーストライプなのもしゃれている。
渡辺賢史(会社員):だらしなく見えないサイズ感が絶妙で身体の収まりがよい。さりげないダークストライプも気がきいている。
平沢幹太(FOLL デザイナー):身幅広めにもかかわらず、着丈と裾幅のバランスが繊細に計算されているから、野暮ったくならず美しい縦長のシルエットに見えるのがすごい。裄丈を長くして袖にたまりが生まれるように、デザインとして昇華していますね。トラッドなテキスタイルをデイリーに落とし込んでいるのにも脱帽。
BEST2|GABRIELA COLL GARMENTS×ÉDIFICE
ガブリエラ コール ガーメンツの新型に、ロロ・ピアーナの生地を使ったエディフィス別注。トラックジャケットにチョークストライプを配すことで、モードな雰囲気が漂う。
川辺圭一郎(TOMORROWLAND バイヤー):ロロ・ピアーナの生地を使ったトラックジャケットって…
綾瞳(会社員):フロントを開けたときのシルエットが美しい。無駄な装飾を排し、ストライプを採用する足し引きが秀逸。
並木一樹(美容師):スポーツジャケットの見た目に対して、ロロ・ピアーナという上質な生地を選ぶギャップに惹かれた。ストライプの主張が強すぎず、クラシカルな感じをうまく抑えているのがいい。袖のブラウジングや端正な襟は、デニムや白Tなどのカジュアルなアイテムをエレガントに引き立ててくれそうですね。
高橋亨秀(会社員):袖にたまりができ、丸みを帯びたシルエットがかわいい。ジップがより上品なデザインだとなおよかった。
BEST1|HYKE
アメリカ海軍の「WEP JACKET」をベースに、ベージュカラーと短丈のシルエットに仕上げたハイクらしい一着。PERTEX®の防水生地を採用し、透湿性と通気性を兼ね備えた。脇下のベンチレーションで体温調節が可能で、長い引き手もアクセントに。
遠藤俊(美容師):機能素材を最上級に品よく落とし込んでる!
安武俊宏(BEAMS オウンドメディアマネージャー):PERTEX®を使った薄い生地の落ち方がきれい。そして、めちゃくちゃ軽い! 生地が薄いと通常はジップを開けたときに襟が垂れてしまうが、それがいっさいなくしっかりと自立する。脇下のジップについたグログランテープの長い引き手は、動いたときの揺れ方がよい。テック系だということを忘れるくらい美しい。
田窪朗(山荘 飯島 オーナー):アウトドアブランドにはない発想と振り切り方。オーバーサイズとドレープ感が最高!
森川亮太(会社員):短めに設計された丈と絶妙なベージュの色味が都会的。大きめのフロントポケットは便利だけど、もう少しミニマムなほうが好みです。