2023.07.10

エディター私物Yのイージーパンツ

ファッションからコスメ、ガジェットまで、UOMO編集部員が実際に愛用する名品を毎日1つずつ紹介!

Yのイージーパンツ

持ち物に己のイニシャルを刺繍で入れるといったパーソナライズサービスの類は、気恥ずかしくてほぼ利用したことがない。ただそのものズバリではなくても、密かに匂わせたいくらいに推しのアルファベットはある。

贔屓はもちろん名字のイニシャルの「Y」。横尾忠則の『Y字路』にエラリー・クイーンの『Yの悲劇』…タイトルだけでも推せるし、勝手に親近感を覚えている始末。そんな「Y」のラインナップに、このたび新たなメンツが加わった。

それが「Y」だ(まんまだ)。イレーヴのデザイナー田口令子さんが、お馴染み金子恵治さんとの協業で展開する新ライン。時流にのったユニセックス展開で、サイズは1と4のみ。男性がコンパクトに1を着用してもいいし、女性がゆったり4を着用してもいいという汎用性に富んだ提案。色も(ファーストコレクションは)潔く白とネイビーのみで、あれこれ考えることなく直感的に選べるのがいい。

僕が購入したのは、ネイビーのイージーパンツ。ウエストと裾にドローストリングが入っただけのシンプルなデザイン。ワークウェアがベースにあるというだけあって、バックポケットの形はそれっぽい。裾をギュッと絞れば自分好みの丸みのあるシルエットになる。ブランドネームは表には出ず、内側に控えめに「Y」のタグが縫い付けられている。特別目新しい何かがあるというわけではなく、ただそれだけ。でもそれがいい。

UOMO副編集長 吉﨑


Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Masashi Sho

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