2021.12.17
最終更新日:2024.03.07

エディター私物SONYの初代ウォークマン「TPS L-2」

ファッションからコスメ、ガジェットまで、UOMO編集部員が実際に愛用する名品を毎日1つずつ紹介!

SONYの初代ウォークマン「TPS L-2」



僕の学生時代の音楽ライフを支えてくれたカセットテープ。中目黒の専門店「ワルツ」に行くと、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュなど、メジャーな人気アーティストの最新作もカセットテープで並んでいて、アナログレコードと同様、2020年代にもひとつのメディアとして定着しているのがなんだかうれしい。

僕自身も最近また少しずつ集めているカセットテープを、通勤時間に聴くために手に入れたのが、ソニー ウォークマンの初代モデル「TPS L-2」。幅88×133.5×29mm、390gという、今の基準からしたらずっしりと重たく分厚いボディだけれど、メカニカルなボタンのガシャッという操作音が、感触に乏しいタッチパネル操作に慣れた今となっては新鮮で心地いい。

カラバリはなんとこのメタリックブルー一色で、黒も白もなし。攻めてる! なんでも音楽をもっと身近にカジュアルに、という意味を込めて、ジーンズのインディゴをイメージしたんだとか。となるとボタンのオレンジもステッチ糸からきているんですかね。いずれにしろ、オールドスクールな感じもあってナイスな配色です。

iPhoneで気軽に聴きたい曲をザッピング的に選べるのもいいけれど(iPhoneだとつい自分はそんな聴き方をしてしまう)、必然的にじっくりひとつのアルバムと向き合って聴くことになる、それも改めていいものです。オートリバースは搭載されてないので、手動で約30分ごとにテープをひっくり返すのも、あの頃の自分は面倒くさく思ったのに、今はなんだか楽しい。

ところでカセットテープの音質ってローファイなイメージがあると思うんですが、意外と肉厚というか太い音がして、あれ、こんなに音良かったっけ? って、それも新たな発見でした!

WEB UOMOプロデューサー 薬師神


Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Masashi Sho

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