夏本番に向けて快適なアイテムをスタッフのコメントとともにお届け。
※紹介する製品はすべて、従業員にプレミアムな賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製工場で製造されている。
01. メンズ・ゴー・トゥ・シャツ
パタゴニアの夏の定番シャツといえばコレ
「Go toにはスラングで『お気に入り』という意味もあるんです。今季はカリフォルニアのチャンネル諸島の固有種である『マダラスカンク』プリントが新柄で登場しました。ベンチュラ本社の製品デザイナーがチャンネル諸島を訪れ、実際にインスピレーションを受けて採用された柄になっています。
スカンクが臭いニオイを放つ動物だということは皆さんご存知だと思いますが、このマダラスカンクは外敵を威嚇する際になぜか逆立ちをするそう(笑)。シャツの柄をよ~く見ると、両手をついて必死に逆立ちをしているスカンクの姿が実に愛くるしい一着です」(パタゴニア日本支社 マーチャンダイジング部 中村 廉)
オーガニック・コットンとリサイクル・ポリエステル混紡素材を使用した、軽量でイージーケア性を備えた半袖シャツ。カラーによって柄が変わり、また無地の展開もある。
02. メンズ・バック・ステップ・シャツ
ヘンプ・コットンの肌離れのいいシャツ
「高温多湿な日本の夏は、ついついTシャツ一枚ばかりになりがち。襟のついたシャツを羽織って大人らしくおしゃれはしたい…そんなときに、おすすめなのがバック・ステップ・シャツ。ヘンプ55%、オーガニック・コットン45%の混紡生地は、ヘンプ特有のシャリ感があって、汗をかいてもサラリとした着心地。
パタゴニアはバック・ステップ・シャツと同生地の『メンズ・バギーズ・ナチュラル 6½インチ』も展開していて、シャツとショーツのセットアップにすることが可能。隠れた夏の名コンビとしてスタッフの間でも人気です」(中村)
クールな肌ざわりがクセになる半袖シャツ。両胸にポケットがあるのも特徴で、ウッドボタン使いも夏気分を盛り上げる。写真の「Channeling Spring: Milkweed Mauve」はかすれたような花柄のプリント。色によって柄が変わり、チェックや無地の展開もある。
03. メンズ・P-6ロゴ・レスポンシビリティー
大人気Tシャツのサステナブルな製法にも注目
「1970年代のブランド黎明期から存在するパタゴニアのアイコンを背面にプリントした『P-6 ロゴ・レスポンシビリティー』は、パタゴニアで最も売れているTシャツです。このTシャツがリサイクル素材から作られていることは、すでにご存知の方も多いかもしれません。一方で意外と知られていないのは、このTシャツには染色工程がないということ。
このTシャツは染料で染色をするのではなく、リサイクルするコットンの端切れをファイバーレベルまで分解して、それらを配合して混ぜ合わせることで色を出しております。Tシャツの製造工程では基本的には染料が使用され、同時に大量の水を使用しますが、染色工程がないことで、一般的なTシャツの1/10まで水の使用量を抑えています」(中村)
コットンの端切れをリサイクルしたリサイクル・コットンとペットボトルからつくられたリサイクル・ポリエステルを使用。パタゴニア製品の中で最もカーボンフットプリントを抑えたTシャツは、今季5色をラインナップ。
04. メンズ・ファンホッガーズ・パンツ
ネーミングにカルチャーを感じるタフなパンツ
「高密度に織られた平織りのコットン生地は、触ればそのタフな生地感に納得するはず。このパンツは細かい運針で縫製されているのも頑丈さのポイント。はき込み、洗い込むことで、生地の風合いが増すのはもちろん、縫製部分に独特の波打ち(パッカリング)が現れ、自分だけのオリジナルパンツに育てることができるんです。トレンドに左右されないラフにはけるシルエットで、夏は裾をロールアップしてサンダルとの組み合わせが相性よしです。
1960年代にFord エコノラインバンにクライミングギア、スキー、サーフボードを載せてカリフォルニアからアルゼンチンまで旅をした、イヴォン・シュイナード(パタゴニア創業者)やダグ・トンプキンス(ザ・ノース・フェイス創業者)らを意味する『ファンホッガーズ』の名を冠した、カルチャーを感じるネーミングも魅力です」(中村)
オーガニック・コットンに移行期間中のコットン・イン・コンバージョンを使用した、日常着に最適なウエストゴム&ドローコード付きのイージーパンツ。ヒップ右側にボタンフラップ留めのポケットも付く。写真の「Classic Tan」のほか、「Plume Grey」や「Undyed Natural」カラーも展開。
05. メンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ
水陸両用のアウトドアショーツの永久定番
「人間で言うと脂の乗った42歳。1982年に誕生したバギーズ・ショーツは、今年で42年目を迎えたパタゴニアの夏の定番です。ジーンズの定番がリーバイス®501®ならば、アウトドアショーツの定番は間違いなくパタゴニアのバギーズ・ショーツと言えるでしょう。
誕生から42年間、細かい仕様の変更はあったもののデザインの大きな変更はなく、それは『これ以上何かを省く必要もなければ、何かを付け足す必要もない』アウトドアショーツの完成形であることを意味します。パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードの着想で開発が行われ、ラグビーショーツとスイムショーツを掛け合わせた水陸両用のフィールドを問わないアウトドアショーツとなっています」(中村)
メッシュのライナーを備えた水着としても使える多機能型ショーツ。廃漁網を使用したリサイクル・ナイロン100%のファイユ(ソフトでドレープ性を出した織物)を使用し、有機フッ素化合物(PFC/PFAS)不使用のDWR(耐久性撥水)加工を施している。丈の短い5インチはカラーバリエーションが豊富。
06. メンズ・バギーズ・ロング 7インチ
流行に左右されないシルエットが魅力
「太くてゆとりがあるシルエットを示すBaggyの言葉通り、ワタリ幅・スソ幅が太いのがバギーズの特徴です。これはトレンドやファッションを追いかけたものではなく、アウトドアスポーツをする上で、動きやすさを追求した意味のあるデザインから生まれています。
伝説的なクライマーでありながら、サーファー、フライフィッシャー、スキーヤーでもあるイヴォン・シュイナードの太モモは常人離れした太さがあり、本人のリクエストでこの太さになったそうです。丈やシルエットは毎年トレンドがありますが、パタゴニアのバギーズショーツはそれらを完全に無視した、ある意味ファッションへのカウンター的な存在でもある気がします」(中村)
メッシュのライナーを備えた多機能型ショーツのレングスが長いバージョン。素材などは5インチと同じだが、展開色が異なる。5インチが明るい色中心なのに対し、7インチは街ではきやすいダークトーンが多い。写真の「GPIW Crest: Conifer Green」は「GREAT PACIFIC IRON WORKS」のパッチがあしらわれている点にも注目。
07. メンズ・フーディニ・ジャケット
常に携帯したいわずか100gの頼れる相棒
「2004年の登場以来、20年間大きなデザイン変更もなく作り続けられているフーディニ・ジャケット。わずか100gほどの重量ですが、おもにエンデュランススポーツ(長距離や持久力スポーツ)での使用を目的に開発されました。パタゴニアのシェルの中で最も軽量で、最も収納性に優れていて、胸ポケットに本体を丸ごと収納可能。アウトドアシーンだけでなく、タウンユースとしても、常にバックパックに忍ばせておきたい頼れる相棒です」(中村)
超軽量なリサイクル・ナイロン100%素材のリップストップを使用したシェルジャケット。小雨程度を弾く有機フッ素化合物不使用のDWR加工済み。今季は新型でプルオーバータイプの「フーディニ・スタッシュ・1/2ジップ・プルオーバー」も登場。
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セレクトショップに勤務していた前職時代、大好きな洋服・古着に関する歴史や文化を深掘りするうちに、1970年代のバックパッキングカルチャーに憧れ、海外のロングトレイルを放浪する旅へ。帰国後の2019年にパタゴニアへ入社し、パタゴニア東京・渋谷ストア勤務を経て現職。
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス TEL:0800-8887-447