「Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)」から、「BEAMS F(ビームス エフ)」のディレクター西口修平氏とタッグを組んだカプセルコレクション「JAPAN TRAD.(ジャパントラッド)」が登場。1818年創業の老舗が、クラシックスタイルのエキスパートである西口氏の感性を取り入れ、新たなトラッドを提案している。
今回のコレクションは、ブルックス ブラザーズのシグネチャーアイテムをベースに、日本国内のトップ工房で生産された逸品が揃う。スーツ1型(2色)フランネルスーツ、ブレザー、バルカラーコート、ポロカラーシャツ4型(12色)、トラウザーズ3型、ネクタイ4柄を展開。ブルックス ブラザーズ 日本橋三越、および公式オンラインストアでは8月30日(金)、新宿伊勢丹では8月31日(土)に先行発売。全国の店舗(アウトレット店を除く)では、9月4日(水)より発売される。
カプセルコレクション<JAPAN TRAD.>
BLAZER
ブルックス ブラザーズの象徴ともいえる段返り3つ釦サックモデルのブレザーが、ファクトリーブランド「RING JACKET(リングヂャケット)」の職人技で再構築された。
ブレザーに使用されているのは、「王家の羊」と呼ばれる希少なエスコリアルウール100%のツイル生地。この生地は、ロンドンシュランク仕上げで適度なナチュラルストレッチが効いており、ウール100%にもかかわらず、カシミアのような光沢とハリ、そして滑らかな肌触りが特徴だ。
一枚衿は熟練職人の手で美しいカーブを描き、ナチュラルショルダーと立体的な袖付けが見事に融合。ラペル部分はハンドステッチによる梯子掛けで、フラットかつ美しい仕上がりになっている。これは西口氏が目指した、既製服のブレザーの頂点にふさわしい逸品だ。
SUITS
ブレザーと同じく、この2釦スーツは緻密な職人技で知られるRING JACKETに制作を依頼した。モダンなフィット感がスタイリッシュで、シャツやタイとの相性はもちろん、タートルネックなどノーネクタイのスタイリングにもぴったりな、クラシックフィットのスーツだ。
生地は、英国の名門ウィリアムハルステッド社の柔らかく起毛感のあるサキソニー素材と、英国フランネルの代表格であるFOX BROTHERSの重厚な「クラシックフランネル」が使用されている。
一枚衿は熟練職人のアイロンワークで美しく首に沿い、ブルックス ブラザーズならではのナチュラルショルダーと立体的な袖付けが体に自然とフィットし、極上の着心地を提供している。ラペルはハンドステッチによる梯子掛けで仕上げられ、フラットで美しい形状を実現。
POLO COLLAR SHIRTS
ブルックス ブラザーズが生み出したポロカラー(ボタンダウン)シャツ。今回登場するのは、1980年代の米国で展開されていた赤タグのオリジナル6釦、ゆったりとしたシルエットのマディソンフィット(現トラディショナルフィット)を再現したモデルだ。
上質なコットンシルクのオックスフォード生地と、米国製スーピマコットン100%を使用した伝統的な40/1 x 10/1 オックスフォード生地の2種類。どちらも第一ボタンを外したときの襟のロールと、前開きのバランスが絶妙で美しく、タイドアップはもちろんノータイでも映える。
コットンシルクのオックスフォード生地は、打ち込みの強い高密度な生地を使用しているため、着て洗いこんでいくことでより柔らかくしなやかになっていく。
BAL COLLAR COAT
バルカラーコートは、スタイルテックス社製のギャバジンを採用し、タテ糸に細番手のコットン、ヨコ糸にシルクを使用した超高密度な織りで仕上げられた一着。ブルックス ブラザーズの80年代のカタログに登場した、クラシカルなボタンスルーの襟型コートから着想を得たデザインだ。
特徴的なAラインのシルエットはたっぷりとした一枚袖で、スタンダードな膝下丈と深いベントが男性のエレガンスを引き立てる。
裏地には、ブルックス ブラザーズのアーカイブからインスパイアされたクラブチェックが施され、ネイビーの取り外し可能なウールライナーが付属しており、3シーズンで活躍する仕様になっている。袖の落ち方や背中から裾にかけての柔らかなドレープ感が、スポーティながらも上品でエレガントな雰囲気を演出。
TROUSERS
世界的に評価される美しいシルエットと完成度の高さで知られる「イガラシトラウザーズ」に依頼した一本。ウール生地には、日本の尾州にある老舗生地メーカーのウールを使用。
2プリーツのトラディショナルフィット(リラックスシルエット)をベースにしつつ、ビスポーク由来のハンドワークを取り入れたデザインで、腰回りのフィット感は抜群。クセ取りによって、内股から裾にかけてスカッと切れ上がる美しいシルエットが特徴だ。寸法以上に細く感じるのも、このシルエットが実現しているからこそ。
レディメイドでありながら、まるでビスポークしたかのような仕上がり。ブレザースタイルと合わせるのはもちろん、同じトラディショナルフィットのシャツと組み合わせれば、大人のエレガンスが際立つスタイリングが完成する。
ブラックウォッチとフランネルのトラウザーズは、サイドアジャスターでウエストを調整できるベルトレス仕様。厚手のチノクロスを使用したコットントラウザーズは、ベルトループと片玉縁ポケット仕様で、クラシカルかつ機能的なデザインになっている。
Ties
英国の老舗バーナーズ社で長年生産されてきたジャガードレップタイ生地のレシピを、スティーブンウォルターズ社で再現したネクタイコレクション。しっかりと織り込まれた英国レップ生地は、弾力のある手触りで、締めやすく解けにくい。シワもすぐに戻るという、機能性にも優れた逸品だ。日本製にこだわり、すべて手縫いで仕上げられている。
ブルックス ブラザーズの代表的なBB#1ストライプやBB#3ストライプ、アーガイルサザーランドをベースに、柄のピッチや太さを大胆に変更し、フレッシュな印象を与えるデザインには、西口氏のこだわりがつまっている。
また、ブルックス ブラザーズでは珍しいブラウンやブラックベースの配色も取り入れ、新たなスタイルを提案している。毎シーズン人気のアニマル柄ネクタイには、秋冬らしいキジ柄のストライプタイが新たに加わり、クラシカルでありながらもモダンさを感じさせるバリエーションとなっている。閂(かんぬき)の色は統一感を持たせるためにパープルで統一。
ベーシックウェアを知り尽くしたブルックス ブラザーズと、メンズドレスファッションを代表する西口氏のコラボレーションアイテムを手に入れて、秋から冬のトラッドスタイルを格上げしよう。