
「世田谷区玉川台2-2-8」の衝撃!
環八通り(都道311号環状八号線)と玉川通り(国道246号線の一部)の交差点である瀬田交差点から徒歩3分だが、これは移動手段がクルマでの話。最寄り駅である東急電鉄田園都市線の用賀駅から早歩きで約10分、世田谷区玉川台の住宅街に高感度セレクトショップの「END ON END.™」(エンド オン エンド)」が3月10日(月)にオープンした。



店舗コンセプトは「相反するバランス」。1988年竣工、4階建ての矢藤第2ビルの1階に入居する「END ON END.™」は1階が店舗スペースだ。
2階はショールーム・展示会・ポップアップなどのイベントスペースとして充てられ、3階は「blurhms(ブラームス)」と「blurhmsROOTSTOCK(ブラームスルーツストック)」を手掛けるアパレル会社「WONDERISM LTD」のオフィス、4階にはミシン・アイロン・洗濯機を備え、製品修理やカスタマイズサービスなどのアトリエとして機能する。
取り扱いブランドは?

この「END ON END.™」は、待望の「ブラームス」旗艦店という位置付けではない。「ブラームス」のデザイナーである村上圭吾がリスペクトするデザイナーズブランドやヴィンテージアイテム、インディアンジュエリーらと共存する“セレクトショップ業態”を採用しているのだ。
オープニング時の取り扱いブランドは、国内外の限られたセレクトショップとしか取引しない「COMME des GARCONS SHIRT(コム デ ギャルソン・シャツ)」のほか、「HEUGN(ユーゲン)」「BOWTE(バウト)」「佐々木洋品店」などの個性派揃い。来秋冬からは「Seya.(セヤ)」も加わる。また、1890年創業の英国紳士靴「Edward Green(エドワード・グリーン)」の別注オーダーも受け付けている。
END ON END. × blurhms




独自のユニークな縛りとして、「ブラームス」と「ブラームスルーツストック」を、数あるセレクトブランドの1つとして認識している点が挙げられる。数多のブランドやオリジナル商品と店舗内でフラットに共存させ、あとは来店客の審美眼に任せる。これはすなわち、自信の裏返しでもある。
自社ブランド同士のセッションである「END ON END. × blurhms」のカーディガンジャケット・ワークパンツ・ミリタリーシャツは数量限定。軽やかなリネン素材が春夏に映える。
END ON END. オリジナル商品




早くも人気の「END ON END.」オリジナル商品はグッズが中心。ユニセックスで使えるトートバッグ、バックパック、革小物は機能的なミニマルデザインが魅力だ。また、木材の素朴な温もりと「相反するバランス」を担うコンクリート打ちっぱなしの空間も、村上圭吾のディレクションによるもの。建築から什器、植物などのインテリア、そして商品のセレクトまで一気通貫する。



正直なところ、店舗は遠いが欲しいものだらけ。「ちょっと考えます…」の場合、店を出ても付近の洋服屋はここだけである。そんな時は、1階のコーヒースタンド「MORENCI COFFEE(モレンシ コーヒー)」にて、日替わりバリスタが提供するコーヒーを片手にひと休憩しよう。
アーティストの竹内俊太郎が手掛けたイラストをプリントしたTシャツも隠れた人気商品だ。

店舗定休日は水曜&木曜なので注意のこと。
洋服好き大人男子たるもの、意識の高いショップを訪れる際のプレッシャーには学生時代から慣れっこである。しかし、世田谷区玉川台まで足を運ぶという、目的を持って来店する客層が100%である「END ON END.」は別格。たまには心地よい緊張感を味わいつつ、重たいドアを開けてみたい。
END ON END.
住所:世田谷区玉川台2-2-8 矢藤第2ビル 1F
TEL:03-5797-9710
営業:12時~19時
(※Appointment Only:19時~20時)
定休日:水曜・木曜(祝日営業)
取扱ブランド:
BOWTE, COMME des GARCONS SHIRT, Edward Green, HEUGN, 佐々木洋品店, Seya.(※2025FWより), blurhms, blurhmsROOTSTOCK, END ON END.