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「UNIQLO : C(ユニクロ:シー)」の2025年春夏が本日、2月28日より発売スタート。数多くの新作アイテムから、UOMO編集部のエディター4名が「絶対買う!」と決めた3つのアイテムとは?
ノンスウェット生活を終わらせた「スウェットワイドパンツ」(山崎)
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洗濯するとなかなか乾かないことに業を煮やし、ワードローブから「スウェット断ち」をしたのは以前の「エディター私物」記事でも書いたとおり。
でも昨秋登場したユニクロ:Cの「スウェットワイドパンツ」が、しばらく続けていたノンスウェット生活をあっさり終了させてしまいました。最初は軽い気持ちの試着だったけど、ぶっといシルエットとリブ、絞りのない裾処理のラインがいい。スウェットというよりも普段使いのスラックスくらいの感覚ではいている。ポリエステル混だから乾燥機であっという間に乾くし。
一本目のグレーはヘビーユースし、続いてラインナップされたネイビーも購入した。春はブラックを追加投入。とはいえ、トップスの方のスウェットはまだ解禁してないから、スウェットオーバーサイズプルパーカは未購入。でもそろそろ買おうかな。フードもちゃんと乾きそうだし。
作業着っぽくならない「ワイドフィットカーゴショーツ」(山崎)
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夏のショーツだけは意図的に派手にしている。黒やベージュも持ってるけど、休日にはくパタゴニアのバギーズなんかはあえてピンクやネオンイエローなんかで攻めるのが楽しい。
ユニクロ:Cのボトムスの中でスウェット以外にチャレンジしてみたかったのがカーゴショーツで、2種類あるうちの短めの方、「ワイドフィットカーゴショーツ」がバランスよく着られそうに思えた。
カラーはベーシックトーン中心に4色あるうちの「19 ワイン」狙い。アウトドア系のショーツよりも大人っぽいし、ややもすると作業着風になってしまうカーゴショーツが新鮮に見える。
実を言うと高校生の頃にマルーンカラーのMA-1を持っていて、なぜその色にしたのか我ながら謎で、まったくどうにかしていたと何十年も反省してた。でも今あらためてワイン色×ミリタリー系の組み合わせが自分は好きだったんだと気づいてしまいました。
傘嫌いに寄り添う「ブロックテックステンカラーコート」(山崎)
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幼少期から傘が苦手で、要は傘を差すのが下手なんだと思う。先月は海外出張中に雨が続き、現地で粗悪な折りたたみ傘を買ったけど畳むのに失敗して血豆ができた。
だから、ちょっとした雨なら傘でなくウェアでしのぎたい。アウトドア系のハードシェルを着ることが多いけど、下半身が無防備なのが難点。
そんなわけで自分にとっての最適解はレインコート。ユニクロ:Cの「ブロックステンカラーコート」は見た目の美しさで目が止まったけど、レインウェアとしてもなかなか理想的だ。厚手のウェアの上からもがばっと羽織れるオーバーサイズ気味のシルエット。丈はそこそこ長いけど、止水ジップがウエストあたりで留まっていてい、足さばきも悪くない。個人的には帽子かぶるからフードはなくていいし。完全防水ではないとしても、これ、雨の日には相当使えるんじゃないでしょうか。
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ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
この春夏にトライしたい「ブロードオーバーサイズシャツ半袖」×2(薬師神)
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先シーズン買って大ヘビロテしているブロードオーバーサイズシャツの半袖バージョンが登場。ということでマイカラーのネイビー、そしてホワイトの2着をすでにネットで購入済。サイズはどちらもLです。ゆったりとしたボクシーシルエットは単体でも魅力的ですが、僕がこの春夏にトライしたいのは「シャツONシャツ」の組み合わせ。定番の色の組み合わせも、オーバーサイズシルエットと2枚重ねによって新鮮な印象に。ネイビーをベースにホワイトを重ねればマリンテイストに、逆にホワイトの上からネイビーを羽織れば、襟元や裾から覗くホワイトが爽やかなアクセントになってくれそう…と妄想中。
この2枚使いこそが、ベーシックアイテムを一気にアップデートする鍵になるはず。今季のワードローブに欠かせない一着——じゃなくて、二着になりそうです。
ショーツとのバランスが好相性な「ライトウェイトスタンドブルゾン」(薬師神)
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公開中の試着ルポでも、イチ推しアイテムとして真っ先に選んだ「ライトウェイトスタンドブルゾン」のネイビー。クタッとした柔らかな素材にゆとりあるシルエットで、スポーティなのにカジュアルすぎないこのさじ加減が素晴らしい。僕の好きなオーバーサイズを選んでも、美しい落ち感が自然に出るのもポイント。
そしてまるでバスケショーツのような絶妙な丈感に少し不安を感じていた「ワイドフィットカーゴハーフパンツ」との相性が抜群。セットアップで着ると、165センチの僕でもバランスが取りやすい。なので単体ではなくセットアップで買って、この春夏の制服にしようと思ってます。
短いほうもネイビー一択の「スウェットワイドショーツ」(薬師神)
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「スウェットワイドパンツ」と同素材を使用した「スウェットワイドショーツ」は、ひざ下より長めのボクシーなシルエットで、短パンだけど大人っぽい。年末に先行販売されていた「スウェットワイドパンツ」は、本当に毎日レベルで穿いているから、洗濯しすぎてネイビーが色褪せてきていた…。そんなタイミングで春夏バージョンが登場。
デザインだけじゃなく、バックポケットやウエストゴム&ドローコード仕様のイージーウエストなど、機能面も充実しているのも嬉しいポイント。ショーツのほうも間違いなくヘビロテすることになるので、洗濯のこと考えると最低でも2, 3枚はまとめ買いしておきたいところ。ロングパンツと同様、ショーツもネイビー一択です。
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ワードローブのほとんどのアイテムがネイビーの“ネイビー男子”。愛犬家、コーヒーより紅茶派。コラボじゃない “素のユニクロ”を研究する「世界一詳しいユニクロ・スタンダード学」を連載中。
「感動」+「感動」はオフホワイトの一択(北條)
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ヒマな正月、映画『アンタッチャブル』を再々々々視聴したところ、脇役のフランク・ニッティが着こなしながら落下した白スーツ姿に心を鷲掴みにされた。グレート・ギャツビーやサタデーナイト・トラボルタのような人気者の白ではなく、目立たない(殺し屋だけに)白の佇まいをモノにしたいと思っていた矢先、「感動」の白上下を「ユニクロ:シー」で発見。とりあえずピタピタの白パンおじさんは避けたかったので、「感動タックパンツ」の紐付きウエストゴム仕様にひと安心である。
メインラインの「感動ジャケット」に存在しない推しポイントは、当然ながらオフホワイトのレアカラー、再燃しそうな3つボタン、堅気には見えないリラックスシルエットだ。JWコラボと異なり、フラップ付きで仕上げたポケットも好感が持てる。そして第一印象から決めているが、シャツは要らず、白Tシャツをインナーにする。これは譲れない。目立たない殺意を胸に会議で着こなす所存である。
なぜメンズで作らなかったのかクレアに聞きたい「オーバーサイズシャツコート」(北條)
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「ユニ被り」はいまだにケアしており、少数精鋭ラインナップのコラボ特別コレクションではまま起こる。その点、ウィメンズの「オーバーサイズシャツコート」は大人男子にとっては盲点に違いない。
女子だけの特権アイテムであるシャツワンピと、米海軍インスパイアのCPOシャツをマッシュアップしたようなデザインで、カテゴリーは「コート」だ。メンズを想定するならばラギッドなシャツアウターとして及第点であり、しかもジェンダーの垣根すら取っ払う汎用性の高さなど、相当の服飾知識をベースにソフトランディングさせたことがわかる。
コットン100%でサイドポケットが付き、しかも今春夏の「ユニクロ:シー」では稀少なネイビーがあった。肝心のサイズに関して、最大XXLで身幅76cm・裄丈82cmと超ビッグ。着ると、当然だが前立てが「左前」で仕立てられており慣れるまで違和感はある。そこがいい。「中庸」という言葉は英国でも通じるのだろうか。
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ウェブ担当。185cm・90kg。試着ルポ・リリース記事・インタビュー・企業タイアップ担当のマンガ編集者志望。コム デ ギャルソン(販売員・本社営業職)→WWDジャパン(ミラノ&パリコレ取材記者)→現職。ウィンドウズ派。足の大きさ31.5cm。
メンズも超アリな2タックの「感動タックワイドパンツ」(穂上)
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先シーズンも「タックワイドパンツ」を愛用。袴のごとくズドンとした太いシルエットをずるずるに穿くのが気分だった。で、今シーズンの「タックワイドパンツ」は"感動"つき。しかも2タック。ユニクロで今、2タックのパンツはこれだけらしい。つまり“希少種”ということで、もう買うしかない。じつは「感動シリーズ」を試すのは初めて。とにかく「軽い・薄い・楽」という話はいろんな人たちから聞いている。今年の夏もどうせバカみたいに暑くなるでしょうから、重宝しそう。暑さで頭がとろけそうな日も、このパンツを穿いていれば乗り越えられるのでは? となんだか安心できる。
メンズにはここまでワイドなシルエットのパンツがないんですが、こういうの好きな人、きっとたくさんいるはず。最大サイズXXL(ECのみ展開)まであるので、気になる人はぜひお試しを。
万人に寄り添う「ボマージャケット」(穂上)
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昨年末から先行販売されていた「エッセンシャルセレクション」の「ボマージャケット」。かなり短丈のすっきりとしたシルエットは、スカートにもパンツにも合わせやすい。こういうのって季節の変わり目、暑いんだか寒いんだかわからないような日が増える、春から夏に絶対使えるやつ。ということで満を持して購入予定。両サイドのジップも小技が効いている。スタイルに応じてジップの開け具合を調整すると、タイトにしたりゆったりしたシルエットにしたり。一着で二役こなせる便利さ。
それとこのジャケット、男性からの評判もすこぶるよい。私が着ている姿の評判がよいというよりも、「ちょっと俺も…」とうれしげに試着する大人男子にたくさん遭遇済み。男女問わず魅力的に見せる不思議なパワーを秘めているのかも。普通体型の男性ならXL、よりゆったり着るならXXL〜XXXL(ECのみ展開)がよさそう。サイズ展開の広さも、このジャケットの懐の深さを物語っている。
もちもち触感がストレスを溶かす「ソフトパフィーショルダーバッグ」(穂上)
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私が今シーズン絶対に手に入れるのは、この「ソフトパフィーショルダーバッグ」。見た目だけで心が揺れたのに、実用性までついてくるなんて、なんだか申し訳ない。特筆すべきは収納力。ちょっとした旅行にも持っていける大容量なのに、見た目はコンパクト。矛盾しているようで矛盾していない。開け口はドローストリングで、ふわっと開いてふわっと閉じる。このふわっというところが妙に心地よい。
外側のサイドに2つ、内側にも2つポケットがあって、物の仕分けが直感的にできる。バッグの中で迷子になりがちなリップクリームや家の鍵も、これなら無事に見つかりそうだ。そしてなにより、中綿入りのもちもちとした触感。電車で隣に座った見知らぬ人と肩が触れても、このバッグなら緩衝材になってくれる。そんなことを考えながらもちもちを撫でていれば、ストレスフルな満員電車の時間もあっという間に過ぎていきそう。
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ワードローブはだいたい古着。MADE IN USAとデッドストックに弱い。俳優・光石研主演のYouTube動画『東京古着日和』、さらば青春の光・森田哲矢主演の映画『大阪古着日和』プロデューサー。買ったらすぐ着ます。