ノーカラーのデニムベスト、ではない!
文化服装学院在学中の高橋盾が東京のストリートを拠点として1990年に設立した「UNDERCOVER(アンダーカバ-)」は、2025年の今年、ブランド設立35周年を迎えた。これを記念して、ジーンズカルチャーの祖である「Levi's®(リーバイス®)」とのスペシャルコラボが実現。
トラッカージャケット・デニムパンツ・カットソーら全9商品が、アンダーカバー各店舗と公式オンラインストアで1月18日(土)から、リーバイス公式オンラインストアと取扱店舗では1月21日(火)から発売される。2段階の発売日と考えてよいだろう。
Pinnacle Type II Trucker Jacket
デザインアプローチも高橋盾ならでは。「アンダーカバー」のアーカイブに見受けられるコンセプトやグラフィックを掘り起こし、新たなグラフィックを加え、「リーバイス®」のアイコニックなアイテムに落とし込む手法が採られているのだ。
具体的には、2ndタイプのトラッカージャケットが主張する肩線で一目瞭然。
コアなファンであれば、襟・袖・裾・身頃を断つファスナー使いから、「アンダーカバー」1998年秋冬コレクションのテーマである「Exchange」を連想したはず。そして、遊び心として各パーツの裏側に施された「Small Parts」のラベルに感涙。当時のままの再現性の高さに唸る。
90年代を疾走した大人男子にとっての夢のコラボ。まずは、裏原宿での「アンダーカバー」人気を決定付けたデタッチャブルデザインを再登用している「Pinnacle Type II Trucker Jacket」から吟味するとよいだろう。素材は濃紺セルビッチデニムとブラックコーデュロイの2種を用意。
ちなみに、同デザインのボトムの展開はない。
Type I Trucker Jacket & 501® Jean
続いて1stタイプ。「Type I Trucker Jacket」は「アンダーカバー」2003年春夏コレクションのアーカイブグラフィックをフィーチャーし、袖と裾にジオメトリックなトライアングル柄の刺繍を施した。素材はグレーの12オンスデニムだ。
なお、同柄の刺繍はクラシックなシルエットの「501® Jean」のサイドシームにも配されている。これはセットアップで購入したい。
Type III Trucker Jacket & Baggy Jean
トラッカージャケットのラストは、「LIGHT」と「DARKNESS」の刺繍がフロントポケットの左右に施された3rdタイプ。「Type III Trucker Jacket」には今回のカプセルコレクションのためにデザインしたグラフィックが採用されており、それは背面にスクリーンプリントされた。
なお、同じグラフィックが大胆にあしらわれた「Baggy Jean」はジップフライのリラックスフィット。単品でもインパクトたっぷりだ。
さらに、「アンダーカバー」のデニムコレクションで使用されたグラフィックをモチーフにした長袖Tシャツと半袖Tシャツもラインナップしており全身コーディネートが可能である。以上、「Levi's® x UNDERCOVER(リーバイス® × アンダーカバー)」はすべて早期完売必至。
モデルは“最狂”ベーシスト
トドメは着用モデル。なんと、「リーバイス® × アンダーカバー」のキャンペーンヴィジュアルには、光と闇を奏でる「Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」のベーシストであるフリー(Flea)が起用されている。
このコラボコレクションの精神を体現する彼を、娘であるクララ・バルザリー(Clara Balzary)が撮影している。もはや怖いものなしだ。
販売店舗は下掲。
スマホも無かった1990年。ウワサとクチコミを頼りに「アンダーカバー」の店舗らしきものに辿り着いた30年以上昔に想いを馳せ、開店前から並んでみるくらいの大人の余裕が欲しい。購入できた暁には、レッチリを聴きながら原宿を闊歩してみては?
Levi's® x UNDERCOVER (アンダーカバー創設35周年記念スペシャルコラボレーション)
発売日:2025年1月18日(土)
販売店舗:UNDERCOVER 青山、新宿伊勢丹メンズ、阪急メンズ東京、阪急メンズ大阪、心斎橋 PARCO、仙台、金沢、名古屋、京都 / UNDERCOVER NOISE LAB 渋谷 PARCO / Dover Street Market Ginza / 岩田屋本店 / ZOZO
※リーバイス®︎では1月21日(火)発売