バーバリー・チェックが軽やかに踊る!
英国の国民的ラグジュアリーブランドである「BURBERRY(バーバリー)」2025年サマーコレクションが、ロンドン中心部のサウスバンクにあるロイヤル・ナショナル・シアター(Royal National Theatre)にて9月16日(日)に開催。
英国人アーティストのゲイリー・ヒューム(Gary Hume)が手掛けたオリジナルセットを舞台に、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リー(Daniel Lee)が手掛けるメンズとウィメンズ、計51ルックがランウェイを闊歩した。
ブルータリズム建築×現代アート
1976年建造のブルータリズム(brutalism)建築の傑作と可憐なコレクションが、コンクリートむきだしの場内に設営されたライラックとスレートグリーンのランウェイで荒々しいマリアージュを果たす。
ゲイリー・ヒュームが描いた90年代の初期代表作である「Door Paintings」を彷彿とさせる会場装飾のなか、オーセンティックな「バーバリー」のスタイルが、英国を代表する歴史的文化施設との蜜月で、さらなる高みへと押し上げられたのだ。
相反する三つ巴の要素を違和感なくマッシュアップさせるシナジーはダニエル・リーの真骨頂。無骨な意匠を建物の外観に多用する建築様式であるブルータリズムと現代アートへの造詣をバックボーンに、見惚れるような「バーバリー」のラグジュアリーファッションを打ち出して意識の虚を突く。
フィナーレでは世界中から駆け付けたジャーナリストやセレブリティから感嘆の声が挙がった。
バーバリー 2025年夏コレクション
「バーバリー」が今夏に提案する空気感、すなわちカラーパレットは、メンズを起用したファーストルックのウェアとスニーカーに象徴的。
ホワイトリー、エクレ、テラコッタ、スカイラークなどの平穏たるニュートラルカラーと、パルマ、グリーン、キャロット、ベルフラワー、ライラックなどの陽気な色調とのコンビネーションを受け入れたい。新作スニーカーの側面にはダニエル・リーが刷新したシンボルマークである「馬上の騎士(The Equestrian Knight Design)」が施された。
軽量アウターは「バーバリー」の伝統的なファブリックの革新性を担うもの。スタンダードなチェック生地を3層構造のボンディングウールとリネンコットンでテック素材へとアップデートさせ、新鮮なサファリブルゾンやスモッグ型のフィールドパーカ、ジッパー使いの機能パンツへと仕立てた。スタッズが施されたレザーミュールも人気が出そう。
来場した向井康二(Snow Man)、水川あさみを激写!
会場となったロイヤル・ナショナル・シアターには各国のセレブリティも多数来場。日本からは向井康二さん(Snow Man)と水川あさみさんがジョインし、ロンドン・ファッションウィーク最大規模のランウェイコレクションに華を添えた。
もちろん2人とも全身「バーバリー」。ちなみに、向井康二さん(Snow Man)はショー当日の朝に到着し、夕方にフロントローで鑑賞、翌日帰国という1泊3日の超ハードスケジュールだった。
女性誌界隈で話題だったが、水川あさみさんは今年5月に始動した「バーバリー」グローバルキャンペーンに初の日本人キャストとして大抜擢。ロンドン・ファッションウィーク期間中は、「ロッキンホース バッグ」を携えた彼女をフィーチャーした広告キャンペーンヴィジュアルが、ヒースロー空港ほか市内の至る所で掲出されていた。
「バーバリー」2025年夏コレクションの発売は来年以降。入荷を楽しみに待とう。
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Burberry Summer 2025 Collection
Chief Creative Officer:Daniel Lee
Date:17 September 2024
Place:Royal National Theatre