山岳ステッチが浮かび上がる!
秋のレジャーシーズンにぴったりのコラボデニムが、ジーンズカルチャーのパイオニアである「Levi's®(リーバイス®)」と英国の気鋭セレクトショップの「END.(エンド)」とのコラボで誕生。「Mount Rambler(マウント・ランブラー)」をテーマに掲げ、長距離ハイクや本格登山を牧歌的に楽しむコンセプトのカプセルコレクション全6型が9月20日(金)に発売された。
ここで、聞き慣れない大人男子も多いであろうランブラー(Rambler)やランブリング(Rambling)について、その背景を説明しておこう。
スポーツ要素が強い登山やクライミングよりも思想的でコンセプチュアルなこのレジャーアクティビティは、産業化が加速した19世紀のイギリスにて、都会を離れて大自然と繋がりたいと思う人たちから集団発生的に生まれた。その流れは20世紀後半にはアメリカまで伝播し、一説には、70年代のヒッピームーブメントやロック思想が若者カルチャーとしてマッシュアップした契機であるとも言われている。
「568™」STAY LOOSEとは?
以上を踏まえ、今回の「リーバイス® × END.」コラボを全型チェック。なんといっても注目は、「501®」でも「505™」でもない「568™」をコラボモデルに採用した「END.」のセンスだ。
細くも太くもなく親しみやすいルーズフィットの「568™」は現行モデルとして確かに存在するマイナー品番であり、その無骨でワークテイストなフォルムから多くの派生モデルが生まれている。特筆すべきはカーペンターパンツやダブルニーワークパンツ、カーゴパンツなど、5ポケットパンツとしての基本仕様にあえて生地やポケットをエクストラで組み込んだモデルまで公式で生産していること。
いわば異質なデザインを甘受する「568™」だが、今回の「リーバイス® × END.」のコラボデニムにおいてもユニークな高みへと到達。
フロント右のベルトループに施された実用的な「Dリングループ」に加え、ヒップポケット内側のパンツ生地には「山岳ステッチ」が施されている。目を凝らすと、アーキュエットステッチの上部に、山の尾根を模した模様が見て取れる。経年変化で擦れることで模様はポケットの表面に浮き出てくるというが、これは購入してからのお楽しみだ。
これが秘められた山岳ステッチだ!
コラボ「568™」のウエストサイズは38インチまで。カラーは「ミディアムインディゴ」と「ホワイト」の2色展開で、ホワイトを着用した公式ヴィジュアルではヒップポケットが取り外され、内側の山岳模様が露わになっている。ミディアムインディゴの内側のステッチワークも同様だ。
コラボデニムに関して、もうひとつの特色は素材だ。現行モデルの「568™」は当然ながら綿100%だが、「END.」とのコラボモデルは綿77%・麻23%の綿麻混紡。吸汗速乾に優れておりアウトドアで真価を発揮する。オールシーズン対応のライトな素材感は、既存の「リーバイス®」に慣れてしまった脚には新鮮に感じられるはず。
そしてホワイトのみ、セットアップで着用できる「TYPE Ⅱ」トラッカージャケットが揃う。右の袖口に「END.」の刺繍が施されているが、山岳ステッチはパンツのように隠されてはいない。背面でランブラーインスパイアを直球で主張している。
トラッカージャケットは2ndタイプ
ほか、羅針盤のスケッチをワンポイントにしたリンガーTシャツは古着のような風合いで、グリーンラインとオレンジラインの2色展開。グリーンの6パネルキャップには、「Levi's®」と「END.」のロゴのほか、ランブラーのシルエットが刺繍されている。ペーズリー柄のバンダナは2色セットだ。
最後に、今回の「END.」コラボの「568™」は、マイナー品番かつ玄人好みなのか即完売は逃れた。微細なディテールを知れば知るほど、最終的に名作コラボと称される未来が見えるはずだ。
山の息吹と呼応する現代のホワイトランブラーは、Tシャツとキャップまでトータルコーディネートが可能。秋の本格的アウトドアシーズンの到来に向けて、マイサイズをゲットしておこう。
Levi’s® x END. “MOUNT RAMBLER” COLLECTION
発売日:2024年9月20日(金)
販売店舗:リーバイス®原宿、大阪、新宿、京都、
公式オンラインストアほか