【差がつく大人のキーボード】輪島塗の「HHKB」がラグジュアリーすぎる！　7月8日11時から追加発売！

とある工房の支援プロジェクト。

今年1月1日、石川県の能登半島地下16kmで発生した「令和6年能登半島地震」において、同県かほく市に本社を構えるコンピュータ関連メーカー「PFU」も震度5強の被害に見舞われた。

最も被害が大きかった地域は震度7を記録した同県輪島市門前町と同県羽咋郡志賀町。多くの観光名所がある日本三大朝市のひとつ、輪島朝市（輪島市横地町、河井町）も震災のほぼ直撃を受け、その一角に工房を構え、過去に「PFU」とのコラボ歴がある輪島塗の「大徹八井漆器工房（だいてつやついしっきこうぼう）」は壊滅的状況に陥った。

①黒漆のHHKBキートップ＋HHKB Professional HYBRID Type-S英語配列／墨【2セット】　￥1,320,000

地震発生当時から簡易トイレなどの物資の提供で「大徹八井漆器工房」を応援していた「PFU」だが、半年を経てようやく仮設工房で活動を開始したとの知らせを受け、同工房の復興応援名義でクラウドファウンディングを企画。この「Re:japanプロジェクト」のキーは、「PFU」が誇る高性能コンパクトキーボードの「HHKB（Happy Hacking Keyboard）」シリーズだ。

リターン品として、2006年に50万円という価格設定で同工房と企画・販売し、「世界最高額のキーボード」としてギネスブックに掲載された輪島塗キートップとキーパーツが“復刻”。「HHKB」キーボードがコンプリートする全パーツ2型と部分パーツ2型、計4タイプが選択肢に加わった。

②黒漆のHHKBキートップ＋HHKB Studio 英語配列／墨【2名】　￥1,320,000

ちなみに、この「Re:japanプロジェクト」は好評につき2回目の開催になる。初回はつい先日の6月27日から9月6日までの設定でクラウドファウンディングサービスの「Makuake」で支援を募り、なんと初日で目標額の5,000,000円が完遂（7月4日現在で6,600,000円）してしまい完売商品が続出。

買い逃した支援希望者からの熱意もあり、急遽追加のプロジェクト設定となったのだ。

③溜塗のEscキーとControlキーのセット（※HHKB Professional用）【50名】　￥39,600

追加販売は7月8日(月)11時スタート。「黒漆のHHKBキートップ＋HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列／墨」（￥1,320,000）が表記タイプ別に2セット、「溜塗（ためぬり）のEscキーとControlキーのセット」（￥39,600）が50セット、「溜塗のEscキー」（￥19,800）が100セット用意された。

通常の輪島塗では素地に「木」が用いられるが、今回の「輪島塗×HHKB」ではPBT樹脂のキートップに輪島塗の技法を用いた特殊な漆塗が施されている。金粉を塗した精製漆で何層にも塗り重ねられたキートップは、抗菌性・吸湿性・耐久性も備えたラグジュアリー極まる逸品ガジェットなのだ。

④溜塗のEscキー（※HHKB Professional用）【100名】　￥19,800

参考までに初回のクラウドファウンディングの反響を記しておくと、初日の6月27日13:30にスタートし、開始10分で最高額（￥1,320,000）の2セットが完売。15時半には目標金額の500万円を達成し、同日21時に①③④のリターン品が完売している。

再販となる今回も、目標金額の達成に関わらずプロジェクト終了日までに支払いを完了した時点で応援購入が成立する「All in」型の支援方式を採用。通常のオンラインショッピングと考えてよい。集まった応援金は決済手数料を除く全額が「大徹八井漆器工房」へ渡り、工房の復興に活用される。

重要無形文化財指定の輪島塗を今に伝える「大徹八井漆器工房」の伝統工芸と、デジタルガジェットブランド「PFU」のIT技術が融合した「輪島塗×HHKB」Re:japanプロジェクト。商品到着は来年の2月（初回購入者は1月末）を予定している。

その頃には「令和6年能登半島地震」から1年が経つ。職人気質の能登の地で、被災者らが通常の生活を取り戻していることを祈るばかりだ。